競合LPは見るだけでは意味がない — 価格・見出し・初回オファー・特典・独自メソッドの5項目
競合のホームページを眺めるだけでは、集客改善にはつながりません。藤井塾Vol.2をもとに、価格、ヘッドライン、初回オファー、特典、独自メソッドを定点観測し、自院の広告へ活かす手順を解説します。

AUTHOR
藤井翔悟
株式会社藤井翔悟事務所 代表取締役 / 理学療法士
理学療法士として医療現場でキャリアを開始後、治療院経営で起業。自身の事業を年商10億円規模まで成長させた経験をもとに、治療院経営・ヘルスケア経営・企業変革を現場実装型で支援している。
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競合を見ることと、競合を調べることは違う
感想ではなく、比較可能な事実を残して初めて経営判断に使えます。
競合調査が続かない最大の理由は、見る範囲が決まっていないことです。トップページからブログまで全部読もうとすると時間がかかり、結局『なんとなく強そうだった』という印象しか残りません。
調査では、毎回同じ項目を同じ順番で見ます。日付、検索語、表示順位、主要な見出し、価格、オファーを記録すれば、前月との差が見えます。競合が見出しを変えた、初回価格を戻した、対象症状を絞ったという変化は、市場反応を読んだ結果かもしれません。
ただし、変わったものが必ず成功しているとは限りません。競合の変更は答えではなく仮説です。自院の顧客、商品、地域条件と照合し、小さく試す材料として扱います。
DIAGRAM
競合調査を感想から比較へ変える
NG
なんとなく見る
デザインの印象だけが残り、次の行動が決まらない。
OK
同じ5項目を残す
変化と差分が見え、自院で検証する仮説が生まれる。
毎月確認する5項目
価格だけでなく、誰に何を約束し、どう行動を促しているかを分解します。
一つ目はヘッドラインです。誰の、どんな悩みを、どのような切り口で扱っているかを一文で記録します。二つ目は通常価格と初回オファー。値段だけでなく、何を含み、次回以降へどうつなげているかを見ます。
三つ目は特典です。検査、相談、資料、保証のように、行動前の不安を減らすものか、単なる値引きかを分けます。四つ目は独自メソッド。名称だけでなく、なぜその方法を選ぶのかという説明まで確認します。五つ目は予約導線。電話、LINE、フォームのどれを主にし、ページ内で何回案内しているかを見ます。
5項目を一枚の表にすると、表面的なデザインではなく、競合が作っている選択の流れが見えてきます。
DIAGRAM
競合LPの5点チェック
見出し
誰のどんな悩みを扱うか。
価格・初回
通常価格と入口の条件。
特典
不安を減らす材料か。
独自性
方法と選ぶ理由の説明。
予約導線
行動手段と案内回数。
FIRST DOMAIN
変化を見つけたら、理由を仮説にする。
真似るのは表現ではなく、解いている問題
競合の文言をコピーせず、なぜその要素を置いたのかを読みます。
競合で反応していそうな要素を見つけても、そのまま写してはいけません。顧客層、技術、立地、価格、予約枠が違えば、同じ言葉でも意味が変わります。コピーすべきなのは文章ではなく、顧客のどの不安を解いているかという構造です。
たとえば『初回限定』が目立つなら、価格不安を下げたいのか、比較時の行動を早めたいのかを考えます。院長の写真が大きいなら、誰が担当するかわからない不安に答えている可能性があります。施術名が独自化されているなら、一般的な整体との違いを作ろうとしているのかもしれません。
顧客、競合、自院商品の三つを同時に見て、自院に必要な問題解決だけを取り込みます。
DIAGRAM
競合の施策を自院へ移す前の3確認
1
顧客
CUSTOMER
自院の患者にも同じ不安があるか。
2
競合
COMPETITOR
その要素で何を解こうとしているか。
3
自院
OFFER
約束を支える実態と説明があるか。
月1回、差分を一つだけ広告へ反映する
調査項目を増やすより、観測から実装までを閉じることが重要です。
競合表を作って終わりにせず、月に一度、最も重要な差分を一つ選びます。たとえば競合が高齢者向けの見出しを増やしたなら、自院の問い合わせで年齢層が変わっていないかを確認します。複数院が予約導線をLINEへ寄せたなら、自院のフォーム離脱を見ます。
仮説を選んだら、見出し、FAQ、初回説明、CTAのうち一箇所だけを変えます。同時に何箇所も変えると、何が効いたか判断できません。変更日と問い合わせ時の反応を記録し、翌月に残すか戻すかを決めます。
競合調査の成果物は表ではありません。自院で検証する一つの変更です。
DIAGRAM
競合調査を改善へつなぐ月次ループ
1
観測
同じ5項目の差分を記録する。
2
仮説
変化の狙いを一文にする。
3
実装
自院の一箇所だけを変える。
4
検証
反応を聞き、残すか戻すか決める。
調査の終点は、次の小さなテスト。
今日やること — 競合3院を5項目で並べる
検索上位、近隣、同価格帯から一院ずつ選びます。
検索上位の院、物理的に近い院、自院と価格帯が近い院を一つずつ選び、ヘッドライン、価格・初回オファー、特典、独自メソッド、予約導線を記録してください。調査日と検索語も残します。
三院を並べたら、共通している要素と、どこにもない要素を一つずつ見つけます。共通項は市場の基本期待、空白は自院が検証できる可能性です。ただし空白だから正解とは限りません。患者さんの声と照合します。
最後に、自院の広告で今月変える一箇所を決めます。競合を眺めて終わらず、数字で確かめるところまでがリサーチです。
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よくある質問
競合は何院調べればよいですか?
最初は検索上位、近隣、同価格帯から一院ずつ、合計3院で十分です。項目を増やすより、同じ院を毎月見て差分を残してください。
競合の表現を参考にしても問題ありませんか?
文章やデザインをそのままコピーせず、どの顧客不安を解いているかという構造を読み取ってください。自院の患者の声と提供実態に合わせ、独自の表現で小さく検証します。
競合が変えた内容は、反応が取れている証拠ですか?
変更だけでは成果は判断できません。市場仮説の手がかりとして扱い、自院の問い合わせや患者さんの声と照合してください。
