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潰れた競合もリサーチ対象です — 治療院経営で市場変化を読む競合調査

治療院経営の競合リサーチでは、今ある院だけでなく、閉院した院、増えた院、LPやファーストビューの変化まで見る必要があります。市場変化を広告・商品設計に活かす方法を解説します。

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藤井翔悟

株式会社藤井翔悟事務所 代表取締役 / 理学療法士

理学療法士として医療現場でキャリアを開始後、治療院経営で起業。自身の事業を年商10億円規模まで成長させた経験をもとに、治療院経営・ヘルスケア経営・企業変革を現場実装型で支援している。

閉院した競合は、消してはいけないデータです

なくなった院にも、市場の変化が残っています。

競合リストを作るとき、閉院した院を削除して終わる人がいます。しかし、これはもったいない。閉院した院は、市場から消えた理由を考えるための重要なデータです。

どんな立地だったのか。どんな価格帯だったのか。どんな打ち出しをしていたのか。地域の客層に合っていなかったのか。高齢化や先生の事情なのか。広告が弱かったのか。サービスの見せ方が古くなっていたのか。

もちろん、外から見える情報だけで断定してはいけません。ただ、閉院を市場のサインとして記録することで、自院が同じ落とし穴に入らないための仮説を持てます。

DIAGRAM

閉院を削除せず、市場シグナルとして残す

NG

自分起点

技術名、資格、メニューを先に並べる。専門家としては正しくても、読み手の悩みと接続しにくい。

OK

市場起点

お客さんの悩み、比較対象、選ぶ理由から逆算する。広告と商品の意味が揃いやすい。

競合が消えた事実は、地域の需要、価格、訴求、運営体力の変化を読む材料になります。

競合を見ない自信は、リスクになる

技術に自信があることと、市場を見なくていいことは別です。

治療家の中には、「技術では負けないから競合は気にしない」と考える人がいます。現場で磨いた技術への自信は大切です。しかし、技術に自信があることと、競合を見なくていいことは別問題です。

患者さんは、来院前に技術の差を正確には判断できません。最初に見るのは、ホームページ、口コミ、価格、写真、ファーストビュー、初回オファー、先生の雰囲気です。つまり、患者さんが比較しているのは、技術そのものではなく、見えている情報です。

だから、競合リサーチは自信の有無で決めるものではありません。患者さんから見た比較画面を確認する作業です。

DIAGRAM

技術の自信だけでは、比較画面で負けることがある

ROOT CAUSE

市場を見ない商品説明

1

広告の言葉

読み手が「自分のことだ」と感じない

2

商品の見せ方

施術の意味が生活の変化に翻訳されない

3

価格の伝え方

価値の文脈がなく金額だけが目立つ

提供価値が高くても、来院前に見える情報が弱ければ、広告・商品・価格の文脈で選ばれにくくなります。

競合リサーチで記録する項目

価格だけでは不十分です。患者さんが最初に見る情報を丸ごと記録します。

競合リサーチで見るべき項目は、院名や価格だけではありません。ファーストビュー、ヘッドライン、初回オファー、通常価格、施術時間、特典、独自メソッド、口コミの見せ方、先生のプロフィール、予約導線まで見ます。

特にLPがある場合は、競合のLPを見た方がいい。どの順番で不安を拾い、どこで権威性を出し、どこで価格を提示し、どこで申し込みへ誘導しているか。ここには広告改善のヒントが詰まっています。

競合の良いところをそのまま真似るのではなく、自院の強みをどう見せるかを決めるために記録します。

DIAGRAM

競合は3つの面で見る

1

顧客

何に困り、何を変えたいのか

問い合わせ・面談・既存顧客の言葉を見る

2

競合

何を打ち出し、どこが空白か

価格帯・訴求・導線を比較する

3

商品

相手にとって何を意味するか

特徴を生活上の価値へ翻訳する

打ち出し、条件、導線を分けて見ると、自院が埋もれている場所と差別化できる場所が見えてきます。

競合は増えたり消えたりする

半年前の競合情報は、もう古いかもしれません。

地域の治療院市場は止まっていません。新しい院が増えることもあれば、年配の先生が閉院することもあります。価格帯が変わることも、打ち出しが変わることもあります。

だから、競合リサーチは一度やれば終わりではありません。以前作ったリストを見直し、今どう変わっているかを確認します。増えた院、消えた院、訴求を変えた院を更新していく必要があります。

市場の変化に気づける院は、広告の言葉も変えられます。逆に、競合リストが古いままだと、昔の市場に向けた広告を出し続けることになります。

LPがあるなら、LP競合リサーチをやる

LPは広告と商品設計の総合力が出る場所です。

自院にLPがあるなら、競合のLPを見てください。ファーストビューで誰に何を約束しているか。どの症状や悩みを前面に出しているか。お客様の声や実績をどの位置に置いているか。価格や初回オファーをどう見せているか。

LPは、広告文だけでなく、商品設計、信頼形成、予約導線が一枚にまとまった場所です。ここを見ずに広告だけ直しても、導線全体の改善にはなりません。

競合LPを見る目的は、勝ち負けを感情で判断することではありません。患者さんが比較する画面の中で、自院がどう見えているかを冷静に把握することです。

DIAGRAM

LPでは、強みを患者さんの選ぶ理由へ変換する

FEATURE

評価を重視しています

専門家側の説明。正しいが、読み手にとって何が良いのかがまだ見えにくい。

VALUE

なぜ痛みが続くのかを確認してから方針を決める

顧客側の言葉。施術の特徴が、選ぶ理由として理解しやすくなる。

専門家側の強みを、そのまま並べるだけでは伝わりません。患者さんが比較するときの安心、納得、行動理由へ変換します。

今日やること — 消えた競合を1件、残す

競合リストから消す前に、なぜ消えたのか仮説を書いてください。

今日やることは、競合リストを見直し、消えた院を1件記録することです。院名、場所、以前の打ち出し、価格帯、閉院時期の目安、考えられる理由をメモします。

次に、現在残っている競合を3件見てください。ファーストビュー、価格、初回オファー、特典、予約導線を記録します。

最後に、自院が同じ比較画面に並んだとき、何で選ばれるのかを一文で書きます。この一文が、次の広告改善の出発点になります。

まとめ

競合リサーチは、真似る作業ではなく、市場変化を読む作業です。

治療院経営で競合を見ないまま広告を出すと、患者さんが実際に見ている比較画面からズレます。

今ある院だけでなく、増えた院、消えた院、閉院した院、LPやファーストビューを変えた院まで見る。そこに市場の変化があります。

自院の競合リサーチ、LP改善、広告訴求を点検したい方は、経営層ブリーフィングまたはお問い合わせからご相談ください。

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よくある質問

閉院した競合もリサーチに入れるべきですか?

入れるべきです。閉院した理由を外部から断定することはできませんが、立地、価格、訴求、運営体力、市場変化を考える材料になります。削除せず、市場シグナルとして記録します。

技術に自信があっても競合リサーチは必要ですか?

必要です。患者さんは来院前に技術差を正確には判断できません。ホームページ、価格、口コミ、ファーストビュー、予約導線など、見えている情報で比較するためです。

競合LPでは何を見るべきですか?

ファーストビュー、ヘッドライン、初回オファー、通常価格、特典、実績や声の見せ方、予約導線を見ます。どの順番で不安を拾い、信頼を作っているかを見ることが重要です。

競合リサーチはどのくらいの頻度で更新すべきですか?

最低でも月1回は見直すのがおすすめです。新規開院、閉院、価格変更、ホームページの訴求変更が起きるため、古い競合情報だけで広告判断をしないようにします。

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