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「3種類のリサーチを一周やり終えた後に、競合確認だけが止まる」— 治療院の2周目リサーチで競合調査を続けるための軽量設計3ステップ

顧客・商品・競合の3種類のリサーチを一度やり終えた後も、競合リサーチだけが数ヶ月で止まってしまう。その3つの理由と、「1院・2項目・月4回」で止まらない軽量設計を治療院経営者向けに解説します。

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藤井翔悟

株式会社藤井翔悟事務所 代表取締役 / 理学療法士

理学療法士として医療現場でキャリアを開始後、治療院経営で起業。自身の事業を年商10億円規模まで成長させた経験をもとに、治療院経営・ヘルスケア経営・企業変革を現場実装型で支援している。

「一通りやり終えた」後に起きる3種類の変化

1周目のリサーチを終えた時点で、治療院の集客には確実に前進があります。しかし2周目に入ると、顧客・商品・競合の3種類のリサーチで「続きやすさ」に大きな差が生まれます。

顧客リサーチ(患者さんへの質問)は、施術の前後に患者さんと会話する機会があるたびに自然と追加できます。「今日来院する前はどんな状態でしたか?」「最近何か変わったことはありましたか?」という短い質問は、施術の自然な流れの一部として定着しやすいため、特別な時間を確保しなくても少しずつ積み上がります。月に2〜3件の記録が追加されるだけで、年間では24〜36件の顧客インタビューが手元に残ります。

商品リサーチ(自院の特徴とベネフィットのリスト)も、1周目が完成した後は「追記」が基本になります。施術の中で患者さんから「それ助かります」と言われた一言、新しい施術法を導入したときに気づいた価値、患者さんの変化を通じて発見した自院の強みを書き足していくだけです。50個のリストをすべて書き直す必要はなく、1ヶ月に1〜2個追加するだけで、リストが自然と充実していきます。

しかし競合リサーチだけは違います。競合リサーチには「競合院のホームページを開く」「価格・見出し・初回オファーを確認する」「変化があればメモする」という、日常の施術ルーティンとは完全に切り離された「調査専用の時間」が必要です。患者さんとの会話や自院への振り返りとは別に、意識的に「今日は競合を見る時間だ」と決めなければ進みません。さらに、確認すべき競合院の数は地域によって5院から20院以上になります。1院あたり10〜15分かかるとすると、5院で50〜75分、10院では100〜150分の時間が必要です。この「時間の見えない大きさ」が、2周目から最初に止まりやすい構造的な理由です。

もう一つの変化として「終わりがない」という感覚があります。1周目の競合リサーチには「近隣の院を一通り調べた」という達成感がありました。しかし2周目からは「また同じ院を見直す」という繰り返し感があり、新しい競合院が増えていれば新たな調査が加わり、既存の院が変化していれば記録の更新が必要になります。「どこまでやれば終わりなのか」という終わりの見えなさが、心理的な重さを生み出します。この重さが「また今度にしよう」という判断につながり、1ヶ月・2ヶ月・5ヶ月と経過していきます。

競合リサーチが2周目に止まる3つの理由

競合リサーチだけが2周目に止まる理由は、「時間の重さ」「終わりのなさ」「嫌になるサイクル」の3つが重なることで起きます。それぞれを具体的に見ていきます。

理由1:「一度に全部やろうとして時間がかかりすぎる」。競合リサーチが止まる最初の理由は「一回の調査量が多すぎること」です。近隣の競合院が5〜10院ある場合、すべてを一度に調べようとすると1〜2時間以上かかります。施術の合間の休憩時間や、診療後の短い時間では終わらない量の作業です。「次の空き時間にまとめてやろう」と思うたびに「あの長さをまたやるのか」という記憶が出てきて、後回しになっていきます。1周目は「初めて全部揃える」という目的があったので大量の調査が必要でした。しかし2周目からは「変化を見る」ことが目的なので、一度に全部を見る必要はないはずです。

理由2:「更新の終わりが見えない」。競合リサーチには「これで完成」というゴールがありません。競合院は常に変わっています。値段を変えた院、ホームページのデザインを変えた院、新しい施術メニューを追加した院が毎月出てきます。「全部の変化を追いかけなければいけない」という完璧主義的な前提を持つと、調査を始めるたびに「前回から変わっているかもしれない院が複数ある」という重さを感じます。この「終わらない感覚」が、調査を先送りにし続ける原因になります。

理由3:「嫌になるサイクルに入る」。最初の2つの理由が重なると、競合リサーチに特有の「嫌になるサイクル」が形成されます。サイクルはこのように動きます。「今日は時間がある」と思って全院を調べようとする→2時間かかって疲れる→次回「また競合リサーチをしよう」と思ったとき「あの長さをまたやるのか」という記憶が出てくる→後回しにする→また数ヶ月が経つ。このサイクルを繰り返すうちに「競合リサーチ=大変な作業」という印象が強まり、始めることへの抵抗感が増していきます。このサイクルを断ち切るには、1回の調査量を根本的に減らす設計が必要です。

3つの理由の共通点は「1回の調査量が大きすぎること」です。量を減らすことで、時間の問題も、終わりのなさの問題も、嫌になるサイクルも解消できます。競合リサーチの2周目では「完璧な全体調査を月1回やる」から「小さな確認を週1回続ける」への転換が必要です。この転換が、競合リサーチを2周目以降も止めないための核心です。

ここで一つ確認しておきたいことがあります。2周目に競合リサーチが止まっているとき、その原因を「自分のやる気の問題」と捉えてしまう場合があります。しかし実際には、構造の問題です。1回の調査量が多すぎる設計のままで「もっと頑張ろう」と思っても、また同じ嫌になるサイクルに入ります。設計を変えることが先です。「やる気があるときにまとめてやる」ではなく、「やる気がなくても続く量で週1回やる」設計に切り替えることが、2周目の競合リサーチを止めない唯一の解決策です。

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競合リサーチが2周目に止まる3つの理由

これら3つの理由が重なることで、一通りリサーチを完成させた後も競合確認だけが数ヶ月で止まっていきます。どれか1つに当てはまる場合でも、設計を変えることで解決できます。

「1院・2項目・月4回」で止まらない軽量フォーマット

2周目の競合リサーチを継続するための最もシンプルな設計が「1院・2項目・月4回」です。1回の作業を5〜7分に収めることで、嫌になるサイクルを断ち切ります。

「1院・2項目・月4回」の意味は次の通りです。「1院」は1回の確認で見るのは1院だけという意味です。地域に競合院が10院あっても、1回の調査で見るのは1院です。「2項目」は確認する内容を2つだけに絞るという意味です。競合院で確認すべき最重要項目は「ヘッドライン(ホームページの一番上にある大きな文字)」と「初回オファーの価格」の2つです。この2つが変わった場合、その院は患者さんへのアプローチを意図的に変えたということです。「月4回」は月に4院分確認するという意味です。毎週1院ずつ確認することで、月4院分の変化記録が積み上がります。

なぜ「2項目だけ」なのかを説明します。競合院のホームページには多くの情報があります。スタッフ紹介、施術の説明、アクセス、口コミ、写真。これらをすべて確認しようとすると15〜30分かかります。しかし、競合院が「市場へのアプローチを変えた」という最も重要な変化を示すのは「ヘッドライン」と「価格」の2つです。ヘッドラインが変わったなら「患者さんへ届けるメッセージを変更した」ことを意味します。価格が変わったなら「客層の見直しか、競合への対応を行った」ことを意味します。この2つを確認するだけなら、1院あたり5〜7分で終わります。

「月4回」の時間確保についても、特別な時間を用意する必要はありません。月曜日の昼休みに1院確認(5分)、水曜日の開院前に1院確認(5分)、金曜日の施術後に1院確認(5分)、週末の移動中にスマホで1院確認(5分)という形で、既存のルーティンの隙間に組み込めます。「競合リサーチのためにまとまった1〜2時間を確保する」のではなく、「今日の5分を1院に使う」という発想の転換です。この発想の転換だけで、競合リサーチの継続率が大きく変わります。

「月4院」を12ヶ月続けると、年間48院分の変化記録が積み上がります。地域の競合院が10院程度であれば、各院について年に4〜5回の変化確認ができる計算になります。「完璧な大規模調査を年1回やる」より「小さな確認を月4回続ける」方が、年間の確認頻度でも上回ります。さらに重要なのは「変化をリアルタイムで把握できる」点です。価格改定や広告変更は月単位で起きることがあります。年1回の調査では捉えられない変化も、毎週の小さな確認では見落とせません。頻度を上げることで、市場感覚の精度が上がります。

最初の1ヶ月は「記録の形を作ること」を目標にします。月間統計表の競合リサーチタブを開いて、確認日・院名・ヘッドライン・価格・メモの5列を作ります。今日の日付で近隣の競合院を1院だけ開き、ヘッドラインと価格をメモします。これが「2周目の最初の記録」です。来週また別の1院を確認します。1ヶ月後には4院分の記録が残っています。記録が4件・8件・12件と積み上がることで「継続している実感」が生まれ、さらに続けやすくなります。

DIAGRAM

「1院・2項目・月4回」の実装手順

1回5〜7分で終わる最小設計で、月4院分の変化確認が可能です。1ヶ月後には4件、3ヶ月後には12件、1年後には48件の変化記録が積み上がります。

月間統計表への組み込み方と廃業院の活用

競合リサーチを続けるためのもう一つの鍵は「月間統計表との連動」です。開くたびに見える場所に置くことで、特別な意識がなくても確認できる仕組みが生まれます。

多くの治療院では、月次の経営確認のために月間統計表を月に1〜2回開きます。競合リサーチのタブを月間統計表に設置しておくことで、「月間統計を確認するついでに競合リサーチも見る」という動線が自然に生まれます。「競合リサーチのために別の時間にシートを開く」のではなく、「月間統計を開いたらそのまま競合タブに移動する」という形にすると、認知的な負担がほぼゼロになります。

月間統計表の競合リサーチタブに記録する内容は最小限にします。「確認日」「院名」「ヘッドライン(変化有無)」「価格(変化有無)」「メモ」の5列で十分です。変化があった場合は「価格が3,000円→2,500円に変更(確認日:10月3日)」のように具体的に記録します。変化がなかった場合は「変化なし」とだけ書きます。この形式なら1件の記録が2〜3分で終わります。記録を複雑にしないことが、長期的に続けられる条件です。

廃業した競合院の情報も削除せずに残しておきます。廃業した競合院は「その地域でその客層・価格帯でやっていた院が市場から退出した」という、非常に価値のある市場情報を持っています。廃業した時期と推測される理由(新しい競合の増加、価格競争に敗れた、立地の不利、院長の高齢化など)を簡単にメモして保存しておきます。廃業の傾向が積み上がることで「地域でどういう院が残りにくいか」「どういう時期に撤退が多いか」というパターンが見えてきます。廃業院の情報は、自院の方向性を決める際の「市場の警告サイン」として活用できます。

また、競合リサーチの記録が6ヶ月・12ヶ月と積み上がると、「この院は毎回価格を下げている」「この院はヘッドラインを3ヶ月ごとに変えている」といった競合院ごとのパターンが見えてきます。こうしたパターンは、競合院の経営戦略の変化を示しています。価格を繰り返し下げている院は集客に苦労している可能性があります。ヘッドラインを頻繁に変えている院は訴求のテストを重ねている可能性があります。これらの動きを把握することで、自院が次の広告変更をどのタイミングでどの方向に行うかの判断材料が生まれます。差分記録の蓄積が、市場を読む力につながります。

月間統計表への組み込みが完成したら、次のステップは「3ヶ月後の自院の広告変更に活用する」ことです。競合リサーチの記録が3ヶ月分溜まったとき、記録の中から「最も多く変化している競合院」と「変化の方向」を確認します。たとえば複数の競合院が初回オファーの価格を下げている場合、地域全体で価格競争が始まっている可能性があります。逆に複数の院が「女性特化」「産後ケア」「高齢者向け」などの専門性を打ち出し始めている場合、ターゲットの細分化が市場トレンドになっている可能性があります。3ヶ月分の記録から読み取れるこうした方向性が、自院の次の広告変更のタイミングと内容を決める根拠になります。リサーチは記録するだけではなく、「3ヶ月後に読み返して判断する」ことで初めて経営に活きてきます。

月間統計表との連動で得られる最大のメリットは、「数字が自然に語り始める」ことです。たとえば、月間新規問い合わせ数が前月比で10件増えた月と、競合の一つがキャンペーンを始めた月が重なっていたとします。その相関が見えた瞬間、「競合の動きが自院の集客に影響している」という具体的な仮説が立ちます。仮説があれば、次の月に確認すべきことが明確になる。「競合Aが今月もキャンペーンを続けているか」「自院の新規数はどう動いたか」を比べるだけで、見直しの方向性が決まります。数字を記録するだけでなく、「なぜそうなったか」を競合の動きと結びつける習慣が、2周目リサーチを継続させる最大の原動力になります。

3種類のリサーチを2周目で別の頻度で動かす設計

2周目では顧客・商品・競合の3種類を同じ頻度で更新しようとすると止まります。それぞれに合った「続けやすい頻度」を設計することが、2周目全体を止めない鍵です。

顧客リサーチの2周目は「施術の流れの中で自然に追加する」設計です。毎回の施術の最初か最後に患者さんへ1つだけ質問します。「今日来る前はどんな状態でしたか?」「当院を選んでいただいた決め手は何でしたか?」「改善して一番良かったことは何ですか?」という3種類の質問を順番に使い回すだけで、施術のたびに顧客リサーチが1件追加されます。この形式なら「顧客リサーチのための特別な時間」は不要です。月に10〜20件の施術があれば、月に10〜20件の顧客リサーチが自然と積み上がります。

商品リサーチの2周目は「月1回、1つだけ追記する」設計です。患者さんから「それ助かりました」と言われた表現、新しい施術を導入して気づいた価値、競合院には書いていない自院だけの特徴など、気づいたことを月1回1つだけリストに追記します。50個の特徴リストをすべて見直す必要はありません。1ヶ月に1つ追記するだけで、1年後にはリストが12個分豊かになっています。商品リサーチは「書き直す」のではなく「書き加える」作業として設計することが、2周目を続けるためのポイントです。

競合リサーチの2周目は前述の「1院・2項目・月4回」設計です。この3つの更新頻度を組み合わせると、月あたりの合計作業量は「顧客:施術の流れで自然に追加(追加作業ほぼゼロ)+商品:月10分(1件追記)+競合:月20〜30分(4院×5〜7分)」という計算になります。月30〜40分程度の意識的な作業で、3種類のリサーチが動き続けます。「まとまった2〜3時間を確保してリサーチをやろう」という発想ではなく、「毎日5〜10分の隙間時間の積み重ねで3種類が全部動く」という発想への転換が、2周目の継続設計の核心です。

3種類を別の頻度で動かすもう一つの利点は「止まっても再起動しやすい」点です。1種類が2〜3週間止まっても、他の2種類は動いています。「リサーチが全部止まった」という感覚にならないため、止まった1種類だけ再起動すれば良いという感覚が保たれます。3種類を同じ頻度で動かそうとすると、1種類が止まった瞬間に「全部が止まった」という感覚になりやすく、そこから再起動するのが難しくなります。頻度を分散させることで、リサーチ全体の「回復力」が高まります。

最後に、2周目のリサーチを始めるにあたって最も重要なのは「完璧な設計を整えてから始めようとしない」ことです。月間統計表のタブを全部整備してから、記録フォーマットを確定してから、時間を確保してからと考え始めると、また始めるまでに時間がかかります。今日できることは一つです。近隣の競合院を1院だけ開いて、一番上のヘッドラインと初回オファーの価格を今日の日付とともにメモします。それだけで2周目の競合リサーチが始まります。設計の完成を待つのではなく、記録の開始が設計の完成です。小さな一歩を今日踏み出すことが、数ヶ月後に振り返ったときに「あの時始めて良かった」につながります。

DIAGRAM

3種類のリサーチ2周目の頻度設計

3種類を同じ頻度で動かそうとすると止まります。それぞれに合った「続けやすい頻度」に分散させると、月あたり30〜40分の作業で全種類が動き続けます。

まとめ

この記事でお伝えした内容を3点で整理します。

1点目は、競合リサーチが2周目に止まる理由は3つあるという事実です。「一度に全院を調べようとして1〜2時間かかりすぎる」「変化を追いかける終わりが見えず心理的に重くなる」「疲れた記憶から次回も後回しになる嫌になるサイクルに入る」という3つの理由が重なります。これらの理由の根本には「1回の調査量が大きすぎる」という設計の問題があります。量を減らすことで、3つの理由を同時に解消できます。

2点目は、2周目の競合リサーチに必要なのは「量より頻度」への転換だという事実です。「1院・2項目・月4回」という最小フォーマットに切り替えることで、1回の作業が5〜7分になります。月4回・計20〜30分で、月4院分の変化確認が完了します。年間を通して続けると、年48院分の変化記録が手元に残ります。これは「年1回の大規模調査」よりも、変化の捕捉精度においてはるかに優れた設計です。

3点目は、3種類のリサーチを2周目で別の頻度で動かすことの重要性です。顧客リサーチは施術の流れで自然に追加、商品リサーチは月1回1つだけ追記、競合リサーチは週1院月4回という頻度に分散させることで、月あたり30〜40分の意識的な作業で3種類のリサーチが全部動き続けます。1種類が止まっても他2種類は続いているため、再起動のハードルが低くなります。リサーチは「完璧にやる」ことより「止まったときに再起動しやすい設計を持つこと」が、長期的な集客改善につながります。

最後に一つだけ覚えておいてください。競合リサーチが嫌になるのは、あなたの意志が弱いからではありません。「量が多すぎる・頻度が高すぎる・目的がぼやけている」という設計の問題です。設計を変えれば、義務感は消えて「確認作業」に変わります。1院・2項目・月4回。この軽量設計を今日から始めれば、来月には5ヶ月分の空白を埋めながら、3周目への準備が整っているはずです。

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よくある質問

競合リサーチを「一から全部やり直したい」と思っています。どこから始めればいいですか?

全部やり直す必要はありません。まず近隣の競合院を1院だけ開いて、ヘッドライン(一番上の大きな文字)と初回オファーの価格だけを今日の日付とともに記録します。この1件の記録が「2周目の出発点」になります。以前やったリサーチが古くなっていても、今日の日付で新しい記録を加えることで差分確認が始まります。最初の1院を記録したら、来週また別の1院を確認します。3ヶ月続ければ12院分の2周目記録が完成し、「一から全部」という重さなしに、現在の市場状況を把握できます。

確認すべき競合院の数が多すぎて、どこから見れば良いか分かりません。優先順位の付け方を教えてください。

確認する競合院の優先順位は3つの基準で選びます。1つ目は「自院と近い価格帯の院」です。同じ価格帯の院が最も直接的な競合になります。2つ目は「最近何か変わりそうな院」です。チラシが変わった院、駐車場の利用が増えている院、新しい看板を出した院など、動きが見える院を優先します。3つ目は「自院に来る前に患者さんが比較検討した院」です。来院した患者さんに「他にどこか検討されましたか?」と聞くことで、実際に比較されている競合院が分かります。この3基準で最初は4〜5院に絞り込んで、毎週1院ずつ確認することから始めてください。

競合院のホームページで確認すべき「ヘッドライン」とは具体的にどの部分ですか?

ヘッドラインとは、ホームページの一番上に表示される大きな文字のことです。スマートフォンで見た場合に最初に目に入るキャッチコピーです。たとえば「腰痛でお悩みの方へ」「10年悩んだ肩こりが改善」「完全予約制・駐車場完備の整体院」といった文章がヘッドラインに当たります。この文字が変わった場合、その院は「患者さんへ届けるメッセージを変更した」ことを意味します。確認方法はシンプルで、スマートフォンで競合院のホームページを開き、一番上に見えるキャッチコピーをそのままメモするだけです。前回と同じかどうかを確認して記録します。

廃業した競合院の情報は削除しても良いですか?

削除せずに残しておくことをお勧めします。廃業した競合院は「その地域でその客層・価格帯でやっていた院が市場から退出した」という、非常に価値のある市場情報を持っています。廃業した時期と推測される理由(新しい競合院の増加、価格競争、立地の不利、院長の高齢化など)を簡単にメモして保存しておきます。廃業院の情報が5件・10件と積み上がると「地域でどういう院が残りにくいか」というパターンが見えてきます。これは自院の方向性を決める際の「市場の警告サイン」として活用できます。廃業院の情報を削除することは、価値ある市場データを失うことになります。

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