藤井翔悟コンサルティングFUJII SHOGO CONSULTING
経営フレームワーク22分で読める

「集客センスは生まれつきではない」— 治療院集客でテストサイクルを繰り返す中に育つ3つの技量と今月の訓練設計

「自分には集客センスがない」と感じている治療院オーナーへ。集客センスは才能ではなく、テストサイクルを繰り返す訓練で後天的に身につくスキルです。藤井塾の講義から、反応改善を繰り返す中で育つ3つの技量(観察力・判断力・比較力)と、今月から始める具体的な訓練計画を解説します。

藤井翔悟の顔写真

AUTHOR

藤井翔悟

株式会社藤井翔悟事務所 代表取締役 / 理学療法士

理学療法士として医療現場でキャリアを開始後、治療院経営で起業。自身の事業を年商10億円規模まで成長させた経験をもとに、治療院経営・ヘルスケア経営・企業変革を現場実装型で支援している。

「センスのある人は最初から違う」が治療院集客を止める最大の誤解

集客がうまい先生は才能があるのではなく、より多くのテストサイクルを経験してきた人です。才能ではなく経験量の差が「センスの差」に見えています。

長く治療院経営を支援してきた中で、集客で悩む先生から共通して聞く言葉があります。「自分には集客センスがない」というものです。この言葉の裏には「集客センスは生まれつき持っているもの」「うまくいっている院長は特別な才能があるから成功している」という前提が隠れています。しかしこれは誤解です。集客センスと呼ばれるものの正体は、テストを繰り返す中で蓄積された「パターン認識の経験量」です。同じ時間を経た院同士でも、テストを記録しながら回してきた人と、感覚だけで動いてきた人では、集客の判断力に大きな差が生まれます。

考えてみてください。あなたが今の施術技術を習得したとき、最初から完璧にできましたか。初回は指導者に教わり、何度も失敗を繰り返し、少しずつ「手が感覚を覚えていく」プロセスを経たはずです。マッサージの圧加減、鍼の角度と深さ、骨格の微妙なズレを感じ取る触診力。これらはすべて「繰り返しの実践の中で身についた技量」です。才能で最初からできた人など、ほぼいません。集客も同じ構造です。繰り返しの実践なしに「センス」は育ちません。最初にうまくいかなくても、それはセンスの問題ではなく、訓練の回数がまだ少ない段階にいるということです。

藤井先生はこう言っています。「集客っていうのは、基本的には一発やってすぐ成約できるっていうものはございませんので、基本的にはそれはテストなんですね。テストして、売りとなれる可能性を検証していくっていうことをやりますよということが、我々が求められていることです」。この言葉の「テスト」は、チラシや広告を「売れるかどうかを試す実験」として扱うということです。実験であれば、反応がなくても「情報が得られた」という結果になります。「一発当てようとして失敗した」のと「実験として情報を集めた」のでは、同じゼロ件の結果でも次のアクションがまったく変わります。

「センスがないから集客ができない」という思い込みを持ったまま行動すると、チラシの反応がなかったときに「やっぱり自分には向いていない」と止まってしまいます。しかし反応がなかったのはセンスの問題ではなく、まだ「このエリアでどのパターンが刺さるか」を発見できていないだけです。発見するためには実験を続けることが必要です。センスではなく実験の継続が、集客の改善を起こします。この前提を持って行動すると、同じ「反応ゼロ」という結果でも、止まる理由ではなく次のテストを設計するための素材になります。

「集客センスは生まれつきではない」という前提に立てると、行動の意味が変わります。今月チラシを1枚出して反応が悪くても、「実験としての情報が得られた」という解釈ができます。この解釈ができると行動を続けられます。行動を続けると「このパターンは反応が出る」「このエリアにはこういう言葉が刺さる」という経験が積み上がります。これが集客センスの正体です。才能ではなく、テストを繰り返すことで蓄積された判断の材料——それが集客センスと呼ばれているものの実態です。

DIAGRAM

「才能型(誤解)」と「訓練型(現実)」の集客アプローチの違い

「センスがある/ない」で集客を考えると、失敗したときに手が止まります。「訓練の積み重ね」で考えると、失敗がデータになり行動を続けられます。この解釈の違いが、1年後の集客スキルの差を作ります。才能のある先生と比べるのではなく、今月のテスト回数と先月の自分を比べることが訓練の正しい方向です。

テストサイクルを繰り返す中で育つ3つの技量

テストサイクルを一定回数繰り返すと、3つの技量が順番に育ちます。この3つが揃うと「反応が下がっても自力で改善できる状態」になります。

テストサイクルとは「チラシ(または広告)を出す→反応を記録する→1か所変える→また出す」という繰り返しのことです。このサイクルを3〜5回繰り返すと、自然に3つの技量が育ちます。ここで言う「技量(ぎりょう)」とは「身についた力」のことです。覚えた知識ではなく、実際に行動できる力を指します。知識は本を読めば得られますが、技量は実践の繰り返しでしか身につきません。施術の触診力と同じように、集客の技量も反復の中でしか育たないものです。

1つ目の技量は「何が外れたかを特定する観察力」です。チラシの反応が悪かったとき、「なぜ反応がなかったのか」を考える力です。最初は「なんとなく刺さらなかった気がする」くらいしか言えなくても、3〜5回繰り返すうちに「見出しの言葉が患者さんの実際の悩みの言葉と合っていなかった」「配布エリアの患者層と想定したターゲット層にズレがあった」という具体的な仮説が立てられるようになります。観察力は最初から持っているものではなく、記録を積み上げる中で後天的に育つ力です。「何が外れたかを言語化できるかどうか」が、観察力が育っているかどうかの目安になります。

2つ目の技量は「変数を1つに絞る判断力」です。変数(へんすう)とは「変える要素」のことです。チラシの場合、見出し・写真の有無・料金の見せ方・配布エリア・配布日・配布枚数・問い合わせ特典など、変えられる要素がたくさんあります。反応が悪かったとき「全部変えてしまおう」と思いがちですが、これをすると何が効いたか分からなくなります。「次は見出しだけ変える」と1か所に絞れるようになることが、この技量の核心です。最初は「何を変えていいか分からない」と感じても、テストを繰り返す中で「一番影響が大きいのはどこか」という優先順位をつける目が育ちます。

3つ目の技量は「差を数字で読む比較力」です。「なんとなく今月はうまくいった気がする」ではなく、「先月は1,000枚配布で問い合わせ2件、今月は1,000枚で5件。見出しを変えた効果かもしれない」と数字で考えられるようになります。数字で読むためには記録が必要です。問い合わせ件数・配布枚数・変えた要素を毎回記録しておくと、比較の材料が積み上がります。この比較力が身についてくると、「今月の反応が悪いのはチラシの設計の問題か、シーズン要因か」という判断も自分でできるようになります。

重要なのは、この3つの技量は「知識を学ぶ」だけでは絶対に身につかないということです。テストを実際に行い、記録し、次のテストに活かす——という実践のサイクルが必要です。藤井先生が「訓練していくと反応が低下しても改善できるようなスキルが身についてくる」と言うのは、まさにこの3技量が実践の繰り返しによって育つからです。座学で学ぶ知識と、現場での反復によって身につくスキルは別物です。「知っている」と「できる」の間には、実践の数だけの溝があります。その溝を埋めるのがテストサイクルです。

DIAGRAM

訓練で育つ3つの技量の成長プロセス

この3技量は順番に育ちます。まず「観察力」が育ち、次に「判断力」、最後に「比較力」が加わります。3技量が揃うと「チラシの反応が下がっても、自分で改善できる状態」になります。テストサイクルの回数が増えるほど、3つの技量が同時に鍛えられていきます。

1か月の訓練設計 — テストサイクルをカレンダーに組み込む方法

3技量を育てるには、テストサイクルを今月のカレンダーに具体的に組み込む必要があります。「いつかやろう」では訓練は始まりません。

多くの治療院オーナーが集客の改善を先送りにする理由は、「まとまった時間ができたらやろう」という考えがあるからです。しかし施術を毎日行っている治療院では、まとまった時間はほぼ永遠に生まれません。忙しいときに作れないまとまった時間を待っていると、集客の訓練は永遠に始まりません。だから「小さなテストサイクルを月単位でカレンダーに入れる」という設計が必要です。「今月のテスト計画」を月初に決めることで、改善が動き始めます。

1か月の訓練設計の基本形は「配布→観察→設計」の3フェーズです。第1週:先月のデータを振り返り「今月変える1か所」を決める(所要時間:約30分)。第2〜3週:今月のチラシを配布する(通常業務の中で行う)。第4週:反応を数字で記録し「来月変える1か所」を書き留める(所要時間:約30分)。この設計で動けば、1か月で1サイクルが完成します。年間12サイクルを積み上げると、比較できるデータが12個手元に揃います。12個のデータは「エリアで反応が出やすいパターン」を教えてくれる記録になります。

大切なのは「完璧なチラシができてから出す」のではなく「今あるもので出して記録する」という順番です。完璧を目指していると、永遠に出せません。今月出すチラシは「完成品」ではなく「今のベスト版」で十分です。来月のテストで1か所改善します。再来月さらに1か所改善します。この積み重ねが、3〜6か月後に「自院のエリアで反応が出やすいパターン」を作ります。完成品を最初から目指すより、改善を積み重ねる方が最終的に強いチラシができます。藤井先生が「テストして、売りとなれる可能性を検証していく」と言うのは、この改善の繰り返しこそが集客の本体だということを教えています。

訓練の記録に最低限必要な項目は5つです。①配布日、②配布枚数と配布エリア、③問い合わせ件数、④今月変えた1か所(例:「見出しを『腰痛でお困りの方』から『デスクワークで腰が重だるい方へ』に変更した」)、⑤来月変える予定の1か所(今月の振り返りから決める)。この5項目をスマートフォンのメモかリサーチシートの余白に書き留めるだけで十分です。複雑な記録システムは必要ありません。シンプルに5項目を毎月記録することが、比較力を育てる素地を作ります。

「1か月に1回チラシを出す余裕がない」という方は、2か月に1回でも構いません。大切なのは頻度ではなく「出すたびに記録する」という習慣です。記録がなければ10回チラシを出しても毎回「初めてのテスト」と同じ状態になります。記録があれば3回目のテストから「前回との比較」ができます。比較できる状態が訓練の土台です。頻度を増やすことより、まず「1回出したら5項目記録する」という習慣を先に作ることが、集客スキルを育てる正しい順番です。

DIAGRAM

記録なしのテストと記録ありのテストの3か月後の差

記録なしのテスト

10回出しても毎回「初めて」

配布するが反応を書き留めない。翌月「なんとなく文章を変えてみる」。3か月後も何が効いているか分からない。1年後も同じ悩みが続く。

記録ありのテスト

3回目から「比較」ができる

毎回5項目を書き留める。3回目から「先月より件数が増えた・減った」という比較ができる。6か月後に「エリアで刺さるパターン」が見えてくる。

記録のないテストは「情報が蓄積されない実験」です。記録のあるテストは「毎回上書きされる教科書」です。記録の有無が、3か月後・6か月後の集客スキルの差を決めます。今月のチラシ配布から5項目を記録することが、訓練の第一歩です。

リサーチシートが「訓練ログ」に変わるとき

藤井塾で使うリサーチシートは「集客の準備ができたら完成させるもの」ではありません。テストサイクルを繰り返す中で少しずつ更新し続ける「訓練ログ」として使うものです。

藤井先生はこう言っています。「うまくいかなかったデータを蓄積させれば、どうやって集客できるようになってくるかっていうので、僕たちがうまくいかなかったデータを蓄積させていくために、こういうリサーチシートですよね」。この言葉の中に「リサーチシートの本当の使い方」が凝縮されています。シートは「準備ツール」ではなく「蓄積ツール」です。うまくいかなかったデータを積み上げることで「次に何をすれば集客できるか」が分かるようになる——そのためにシートを使います。

リサーチシートには3つのタブがあります。顧客リサーチ・商品リサーチ・競合リサーチです。この3つのタブを「一度完璧に埋めてから集客に使う」と考えると、永遠に使い始められません。実際には、テストをするたびに少しずつ更新する形で使います。今月のチラシを配布したあとに問い合わせをくれた患者さんに「なぜ来ようと思ったか」を聞いて、その内容を顧客タブに1行追加する。この小さな更新の積み重ねが、シートを「訓練ログ」に変えます。

顧客リサーチタブは「観察力の訓練ログ」として使います。来院した患者さんの言葉を蓄積すると、「このエリアの人はこういう言葉で悩みを表現する」というパターンが見えてきます。そのパターンが次のチラシの見出しの素材になります。患者さんの言葉から広告の言葉を作る——この力が「観察力」の実践形態です。顧客タブを埋めるたびに、観察力の訓練が積み重なっています。

競合リサーチタブは「比較力の訓練ログ」として使います。自院のチラシと競合院のチラシを並べて見たとき、「うちはここが被っている」「ここには差がある」という発見が生まれます。競合のデータが積み上がると、「競合はこう変化した。自分はどう変えるか」という設計が立てられます。競合の変化を定期的に記録することが、自院の立ち位置を守る訓練になります。競合が廃業した院の記録を残しておくことも有益です。「なぜ廃業したか」という観察が、エリアの患者層の需要の変化を教えてくれます。

リサーチシートを「完璧に埋めなければいけない記録帳」として見ると負担に感じます。「テストのたびに少しずつ更新する訓練ログ」として見ると、使い続けられます。今月1件でも顧客の言葉を顧客タブに追加する。来月1院でも競合の変化を競合タブに書き留める。この小さな更新が積み重なると、半年後にはエリアの市場が見えるシートになっています。シートの「完成」を目指すのではなく、「更新が止まらないシート」を目指すことが、リサーチシートを訓練ログとして正しく使う方法です。

DIAGRAM

リサーチシートの「誤解した使い方」と「本来の使い方」

リサーチシートは完成させることが目的ではありません。更新し続けることが目的です。「全部埋めなきゃ」と思って手が止まっているなら、今日顧客タブに1件書き込むことから始めてください。1件の記録が、シートを「準備用の書類」から「訓練ログ」に変えます。

今日から始める訓練の第一歩

訓練は今日から始められます。特別な準備は必要ありません。今日できる最初のステップは一つだけです。

「集客スキルを身につけたい」と思っても、何から始めればいいか分からないことが多いです。答えは一つです。今日から始める訓練の第一歩は「先月出した(または最後に出した)チラシを1枚取り出して、反応の記録を3分で書く」ことです。反応の記録とは、問い合わせ件数を数えて「なぜその件数だったのか」を1〜2行で書くことです。分からなくても推測で構いません。「見出しが弱かったかもしれない」「配布エリアが合っていなかったかもしれない」。この推測が観察力の訓練の始まりです。推測が正しいかどうかは次のテストで確認します。

次のステップは「翌月のテストで変える1か所を今日中に決める」ことです。見出し・配布エリア・配布日・写真の有無・料金の見せ方。どれでも構いません。「1か所だけ」と決めることが重要です。2か所以上変えると、何が効いたか分からなくなるからです。「次は見出しを変える」と決めたら、今日のうちにメモしておいてください。これが翌月の配布をテストに変えます。1か所変えるだけで、同じチラシが「実験」になります。

リサーチシートをまだ一度も使っていない方は、今週来院した新患さん1人に「なぜ来院しようと思ったか」を聞くことから始めてください。患者さんの答えをスマートフォンにメモして、それをシートの顧客タブに書き込みます。この1件がリサーチシートを「生きているシート」にする最初の一歩です。1件で十分です。シートが完璧に埋まる必要はありません。今日1件書き込んだシートは、昨日まで1件も書かれていなかったシートより確実に前に進んでいます。

「時間がない」「まだシートが完成していない」という声をよく聞きます。しかし完璧なシートを待っていると訓練が始まりません。訓練が始まらないと技量が育ちません。技量が育たないと「完璧なチラシ」は永遠に作れないままです。これは矛盾しているように見えますが、集客スキルへの道は「テストを重ねること」にしかありません。完璧なシートも完璧なチラシも、テストサイクルの先にしか存在しません。今のベスト版で出して、記録して、1か所変える。この3ステップを繰り返すことが、6か月後・1年後に「エリアで反応が出るチラシ」を手に入れる唯一の方法です。

藤井先生の言葉を思い出してください。「うまくいかなかったデータを蓄積させれば、どうやって集客できるようになってくるかっていうので」。うまくいかなかった経験は捨てるものではなく蓄積するものです。今月のチラシが反応しなくても、その記録が来月の改善の素材になります。来月の改善が来月の記録になります。この繰り返しの先に「反応が低下しても改善できるスキル」が育ちます。集客センスは生まれつきではありません。才能でもありません。今日の記録から始まります。

まとめ — 集客スキルは今日の訓練から始まる

「集客センスは生まれつきではない」。この前提に立てると、テストサイクルを回す意味が変わります。失敗がデータになり、行動を続けられるようになります。

今回の記事で解説した3つの技量を振り返ります。観察力(何が外れたかを特定する力)・判断力(変数を1つに絞る力)・比較力(差を数字で読む力)。この3つはいずれも、テストサイクルを実践の中で繰り返す訓練によってのみ身につくものです。知識として知ることはできても、実践なしには技量にはなりません。

リサーチシートはこの訓練のログツールです。顧客タブは観察力の記録場所、競合タブは比較力の記録場所になります。シートを「完璧に埋めてから使う」という誤解を外して、「テストのたびに1件ずつ更新する」という使い方に変えることが、シートを訓練ログに変える転換点です。

藤井先生の言葉——「反応が低下してきたとしても、こういうふうなことを訓練していくと、反応が低下しても改善できるようなスキルが身についてきますよ」——は、訓練を続けた先にある状態を示しています。反応が落ちても慌てない。どこかを変えれば改善できると分かっている。その状態に到達するための道のりが、テストサイクルの繰り返しです。今日の記録が、その道のりの最初の一歩です。集客センスは生まれつきではありません。今月のテストから始まります。

PRACTICAL PROGRAM

テストサイクルで集客スキルを育てる実践手順を現場から学ぶ

チラシ・広告のテスト設計からリサーチシートを使った改善サイクルまで、治療院専門のマーケティングをゼロから習得できるプログラムの詳細はこちら。

あわせて読みたい

よくある質問

集客センスがないと感じているのは、テスト回数が足りないということでしょうか?

その通りです。「センスがない」に見えているのは、テストサイクルをまだ十分に繰り返していない段階にあるということです。施術技術でも最初は誰でも失敗します。集客も同じで、繰り返しの中でパターン認識が育ちます。「センスがある先生」と自分の差は才能の差ではなく、テストを回した回数と記録の有無の差です。今月1回テストして記録することが、その差を縮める始まりです。

チラシを出しても全く反応がない場合、最初にどこを変えればいいですか?

最初に変えるべきは「見出し(キャッチコピー)」です。見出しはチラシを受け取った人が最初に読む部分で、反応への影響が最も大きいパーツです。見出しが患者さんの悩みの言葉と合っていないと、その先を読んでもらえません。「腰痛でお困りの方へ」という一般的な言葉より、「デスクワーク中に腰が重だるくなる方へ」という患者さん自身の言葉に近い見出しの方が、「自分のことだ」と感じてもらいやすくなります。見出しだけを変えて、配布枚数・エリア・その他は同じにして試してみてください。

1か月に1回しかテストができないのですが、集客スキルは育ちますか?

月1回でも、記録を続ければ技量は確実に育ちます。月1回のペースで1年間テストを続けると、12回分の比較データが積み上がります。重要なのは頻度より「記録の有無」です。記録がなければ月5回テストしても積み上がりません。記録があれば月1回でも比較ができます。月1回を12か月続けた人と、月3回でも記録なしで続けた人では、前者の方が集客の判断力は高くなります。まず「出すたびに5項目記録する」習慣を作ることが最優先です。

リサーチシートを持っているのですが一度も使えていません。どこから再開できますか?

今週来院した新患さん1人に「なぜ来院しようと思ったか」を聞いて、顧客タブに1行書くことから再開してください。全部埋め直す必要はありません。今日から更新し始めることが再開です。競合リサーチが未完成でも、商品リサーチが途中でも構いません。1つのタブに1件追加することが「生きているシート」への最初のステップです。リサーチシートは完成させてから使うものではなく、使いながら育てるものです。

チラシを変えて反応が下がった場合、元に戻した方がいいですか?

反応が下がったと判断できる十分な配布枚数(最低500枚以上)を確認してから判断してください。枚数が少ないと、反応の差がサンプル数の少なさによるものか変更の効果かが判断できません。一定枚数で試して反応が下がった場合は元のパターンに戻してください。ただし「元に戻すこと自体も実験の一部」として記録に残してください。「変えたら下がった」という記録が、「このパターンが有効だった」という証拠になります。失敗の記録も集客スキルを育てる素材です。

出典

  1. [1]藤井翔悟コンサルティング『集客スキルは訓練で身につく:テストサイクルと反応改善の繰り返しが育てる3技量』(藤井塾20期生 第2回目 Vol.1 Vimeo)

EXECUTIVE BRIEFING

この論点を、貴社の経営会議の議題に。

経営層の方向けに、この論点に関する個別ブリーフィング(90分)を実施しています。

ブリーフィングを申し込む