「腰痛が治ったらどうする?」が怖い院長だけが知らないこと — 自費整体院の回数券を安定させる4種類の来院動機設計
自費整体院で回数券がなかなか続かない本当の理由は、患者さんの動機タイプが1種類に偏っているかもしれません。藤井塾Vol.1の実例をもとに、4種類の来院動機を同時に持つ院の設計と、それぞれに刺さる訴求を解説します。

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藤井翔悟
株式会社藤井翔悟事務所 代表取締役 / 理学療法士
理学療法士として医療現場でキャリアを開始後、治療院経営で起業。自身の事業を年商10億円規模まで成長させた経験をもとに、治療院経営・ヘルスケア経営・企業変革を現場実装型で支援している。
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高単価で残る院の3つの条件
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動機が1種類しかない院は、季節と症状に振り回される
患者さんの「来る理由」が1つに集中していると、その理由が消えたとき収入も消えます。
たとえば近所に定食屋があるとします。ランチ客だけを相手にしていると、ランチの需要が下がる土日祝や夏休みには売上が落ちます。しかし夜も使えて、テイクアウトも頼めて、常連には月パスもある定食屋は、一つの需要が落ちても別の需要がカバーします。自費整体院も、全く同じ構造で考えることができます。
来院動機とは、患者さんが「なぜその院に来るのか」という理由のことです。「腰痛を治したい」という動機は強力ですが、腰痛が改善すると来院の理由が消えます。「ぎっくり腰になった」という急性症状は回復後に通院が終わります。このような動機は1回の施術サイクルで終わりやすく、次の患者さんを探し続けなければならない状態が常に続きます。
これは技術の問題ではありません。来院動機の設計の問題です。回数券が自然に売れている院は、腰痛の改善とは別の理由でも患者さんが来られる理由を院全体で持っています。「体を整えておきたい」という予防的な理由で来る人、「1人では続かない運動をしたい」という習慣化目的で来る人は、症状が消えても通い続けます。
自費整体院の収益が「上がり下がりする」と感じている院長の多くは、患者さんの動機タイプを一度も整理したことがない場合があります。整理してみると、「来ている患者さんの8割が同じタイプ」という事実が見えることがあります。その事実を知るだけで、次に何をするかが決まります。
藤井先生は、市場で長く生き残る自費院には高収入層や重症例への対応という大きな条件があると伝えています。その具体的な姿として、多様な動機を持つ患者さんが混在する院のモデルがあります。今日の記事では、その4タイプを一つずつ見ていきます。「自分の院でどのタイプを狙うか」ではなく、「今の患者さんはどのタイプが多く、どのタイプが少ないか」を把握することが目的です。答えは自分の院の中にすでにあります。まずそれを取り出すことが、最初の仕事です。
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動機が1種類 vs 動機が複数ある院の違い
動機1種類の院
腰痛が治ると来なくなる
症状改善型の患者だけに依存すると、回復のたびに次の新規患者を探す必要が生まれる。
動機複数の院
症状が消えても別の理由で来る
予防・習慣・美容など複数の動機を持つ患者さんが混在すると、収益の波が小さくなる。
動機タイプ1:自分の体を「仕事の資本」として扱う人
「どこかが痛い」のではなく「常に良い状態でいたい」という動機で来る患者さんです。
藤井塾Vol.1の事例として、都市型のオフィスビルに整体院を持つ自費院の例が出てきます。そこには会社を経営している社長さん、弁護士、コンサルタント、フリーランスのプロフェッショナルが定期的に来ていると紹介されています。共通点は「大体年収が高く、活躍されている方で、自分の体が資本だということを非常によくわかっている」という点です。体のメンテナンスを、仕事と同じレベルで計画に入れている人たちです。
このタイプの患者さんが来る動機は「パフォーマンスを上げておきたい」という予防的・向上的な目的です。特定の症状がなくても施術を受けます。なぜなら、体の調子が下がると判断力や集中力が落ち、それが仕事の成果に直結することを経験で知っているからです。同じお金を使うなら「何かが起きてから治す」より「起きないように整える」方に価値を感じます。
このタイプの患者さんが回数券を自然に買う理由があります。1回ずつ予約するより、まとめて確保しておく方が時間管理がしやすい。また、体のメンテナンスを習慣として組み込んでいるため、続けることへの抵抗がありません。回数券は「予防のための投資」として認識されます。他のものへの出費を惜しむより、健康維持に使うお金を惜しまない価値観を持っています。
このタイプに響く広告の言葉は、症状の解消ではありません。「パフォーマンスを落とさない」「投資として体を管理する」「仕事の判断力を保つ」という方向の言葉です。「腰痛が治ります」という訴求ではなく、「常にベストコンディションでいられる院」「体のコンディショニングに通う院」という訴求が刺さります。
ただし、このタイプの患者さんは「この先生は信頼できるか」を施術者の態度や言動で素早く判断する傾向があります。藤井先生はその理由を、こういった高収入の方々は仕事を通じて人を評価する経験を持っているからだと説明しています。施術中の説明が曖昧だったり、時間管理が雑だったりすると、2回目の予約につながらないことがあります。技術だけでなく、接遇・説明の明確さ・時間の使い方が院の評価になります。
このタイプへの入り口を作る最初の一手は、チラシやホームページに「体のコンディションを整えておきたい方へ」「予防として通える整体院」という見出しを1行加えることです。現在「症状」を中心に書いている広告にこの一行を加えるだけで、このタイプに刺さる入り口ができます。既存の症状型の訴求を残しながら、予防型の入り口を1つ追加する形で、現在の患者層を減らさずに新しい層を広げられます。
DIAGRAM
パフォーマンス維持層の来院動機・購買理由・広告訴求の対応
1
来院動機
症状がなくても体を整えておきたい。仕事の成果を落としたくない。
2
回数券を買う理由
習慣として予約をまとめておく。体への投資として認識している。
3
広告で使う言葉
「パフォーマンス維持」「予防型施術」「投資感覚で通える院」
「治す」ではなく「保つ・上げる」という訴求方向。
動機タイプ2:病院でも接骨院でも解決しなかった慢性症状を持つ人
「何年も悩んでいるが、まだ諦めていない」という切実な動機を持つ患者さんです。
自費整体院が得意とする領域の一つが、保険診療では対応しきれない慢性症状です。同じ事例の院では、慢性的な腰痛が治らない患者さん、天気によって繰り返す頭痛が長く続く患者さん、ぎっくり腰を繰り返して根本的に改善したいと考えている患者さんが来ていると紹介されています。このような患者さんに共通しているのは「一般的な治療院ではなく、ここなら違うかもしれない」という期待があることです。
このタイプの患者さんが来る動機は「もう今まで通りのやり方では解決しない、試したことのないアプローチを探している」という切実さです。病院でレントゲンを撮っても「異常なし」と言われ、接骨院では通うたびに少し楽になるが根本からは変わらないという経験をしています。そのため「また同じことの繰り返しかもしれない」という疑いを持ちながらも、来院する意思決定をしています。
このタイプが回数券を買う理由も明確です。長年の問題であることを自分でわかっているため、「1回で全部治るとは思っていない」という現実的な期待があります。院が「一緒に根本から変えていきましょう」という方針を示せば、複数回の継続が自然に設定されます。急性症状ではないため、「治ったら終わり」という終わり方ではなく「改善した後も管理したい」という継続動機も生まれやすいです。
このタイプに響く広告の言葉は、「保険診療では対応しきれない症状にも」「何年も続く○○でお悩みの方へ」「他院でよくならなかった方へ」という言い方です。ただし、治療結果を保証するような表現は使いません。「こういう症状に対応しています」「このような流れで施術します」という専門性と方針の示し方にとどめます。保証ではなく、専門性と透明性が信頼を作ります。
藤井先生が強調するのは、このタイプの患者さんを安定して集めるには、実際に対応できる技術水準が前提として必要だということです。「病院・接骨院レベルでよくならない人を治せるぐらいの客観的なお客様の声がもらえるような実力」という表現が講義の中に出てきます。訴求を先行させて技術が追いつかない状態は、長期的には信頼を失います。広告と技術の両方を同時に高めていくことが、このタイプへの安定した集客につながります。
DIAGRAM
慢性症状層が院を選ぶ3つの確認ポイント
1
専門性
SPECIALITY
「こういう症状に対応している」という明確な専門領域があるか。
2
実績
EVIDENCE
同じような悩みで改善した人の声が具体的にあるか。
3
方針
PROCESS
どんな流れで何を目標にするかを事前に説明してくれるか。
動機タイプ3:「1人では続かない体力づくり」を求める人
「施術と運動を一緒にやりたい」「専門家がいる場所だからこそ続けられる」という動機です。
藤井塾Vol.1の実例の中には、整体と組み合わせて体力づくりや筋力維持の運動を一緒に行う施術を受けている患者さんのケースも出てきます。具体的には、「筋トレとか体力はつけたいんだけれども、自分1人はできない」という悩みを持つ方に、施術をしながら運動療法を5〜10分加えるという形で対応しています。この組み合わせが、単なる整体院との差別化要因になっています。
このタイプの患者さんが来る動機は、「健康を維持したい気持ちはあるが、1人でジムに行っても続かない。専門家がそばにいる場所で習慣をつけたい」という意識です。特定の疾患がなくても、年齢とともに体力が落ちてきた・動きにくくなってきたという実感から来院を考えます。「整体に行くついでに体も鍛えたい」という組み合わせの発想が来院を後押しします。
このタイプが回数券を買う理由は「習慣化」にあります。週1回・月2回の定期的な予約が、運動習慣の代わりになります。ジムの月会費に近い感覚で通うことを、最初から想定している患者さんもいます。「続けること」に価値を感じているため、継続を前提としたコース提案が自然に受け入れられます。
このタイプに響く広告の言葉は、「施術しながら体力づくり」「1人では続かない体力維持を一緒に」「運動療法と整体を組み合わせた施術」という方向です。定食屋の例で言えば、「食事だけでなく、健康を維持するための食事指導もついてくる」というイメージです。施術以上の価値として「習慣化の伴走」を訴求します。
ただし、院がこのタイプに対応するには、施術の流れの中に運動指導を組み込む時間と技術の準備が必要です。「やりたい気持ちはあるが実装できていない」という院は、まず1種類の簡単な運動を1つの疾患群に絞って試す小さなテストから始めます。全員への提案ではなく、「体力づくりに関心がありますか?」と声がけした患者さんにだけ試すところから始められます。
このタイプの患者さんは40代〜60代に多く見られます。子育てが落ち着いた・仕事が少し余裕になった・健康診断の結果が気になり始めた、というライフステージの変化が来院のきっかけになることがあります。広告の媒体と言葉を、このライフステージに合わせて設計することが集客効率を高めます。
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「施術だけ」から「施術+習慣サポート」への価値翻訳
院の説明
施術に運動療法を組み合わせます
院側の提供内容の説明だけでは、患者さんが得る価値が伝わっていない。
患者ベネフィット
1人では続かなかった体力づくりが、ここなら続く
専門家と一緒に行う習慣設計という価値が、来院動機に直接刺さる。
動機タイプ4:姿勢改善・体型・美容への関心から来る人
「症状というよりも見た目や姿勢を変えたい」という、前向きな動機を持つ患者さんです。
同じ実例の院には、美容系の施術にも対応することで若い女性の患者さんが増えてきているという話が出てきます。猫背・骨盤矯正・姿勢の改善・体型を変えたいという動機で来る患者さんです。痛みや慢性症状があるわけではなく、「見た目と姿勢をよくしたい」という前向きな目的が来院の理由です。このタイプは「医療に頼る」という意識が弱く、「自分への投資」という感覚で来院します。
このタイプの患者さんの特徴は、「変化を実感したい期間」が比較的明確なことです。「3ヶ月でどのくらい変わりますか?」という聞き方をする患者さんが多く、短期コースや期間設定のある回数券を提案しやすい層でもあります。変化の記録(写真・測定数値・通院前後の比較)が来院継続の動機になります。逆に変化が感じられないと、継続への動機が下がりやすいです。
このタイプが回数券を買う理由は「目標期間の設定」です。「3ヶ月で姿勢を改善する」という目標に対して、週2回の施術を含む12回コースを提案することで、単発予約よりもまとめ買いが自然になります。目標と期間が明確なほど、コースの提案が受け入れられやすくなります。「3ヶ月後の自分」というイメージが買う動機です。
このタイプに響く広告の言葉は、「骨盤矯正コース」「3ヶ月で姿勢を変える」「猫背・体型の改善に特化した施術」という方向です。病気や症状ではなく、「なりたい姿」に向けた言葉が入り口になります。デザインも、症状を前面に出したチラシより明るくポジティブな表現の方が刺さります。ただし、医療的な治療効果を保証する表現は使いません。
この動機タイプは20代〜40代の女性に多い傾向があります。院がこれまで中高年の慢性疾患患者さんを中心に見てきた場合、全く異なる言葉と訴求が必要になります。同じ整体施術でも、説明のトーンと写真の雰囲気を変えるだけで、届く層が変わります。既存の広告に1種類のチラシを追加するだけで、このタイプへの入り口が作れます。
また、姿勢改善を入り口に来た患者さんが、その後「実はずっと腰痛もあって」と打ち明けるケースも実際にあります。最初の動機が「美容・姿勢」でも、施術を通じて信頼関係が生まれると、慢性症状の改善も同時に求めるようになります。動機タイプは固定ではなく、施術の中で深まることがあります。入り口の動機と、継続の動機は別でも構いません。最初に来られた理由と、続けて通う理由は変わっていいのです。
DIAGRAM
姿勢・美容改善層への短期コース設計の4ステップ
目標を決める
「3ヶ月でどうなりたいか」を最初の施術で一緒に決める。
変化を測る
写真や数値で通院前の状態を記録し、変化を見える形にする。
コースを提案
目標期間に合わせた回数と頻度をコースとして提案する。
中間確認
コース途中で変化を共有し、次のステップへの継続動機を育てる。
FIRST DOMAIN
目標 → 測定 → 提案 → 確認の順番で短期コースを設計する。
4動機タイプを「同時に持つ」院の設計の考え方
「全部のタイプに対応する」ではなく、「複数の入り口を段階的に用意する」という発想です。
4種類の動機タイプを一度に全部狙う必要はありません。いきなり4種類のメニューと4種類の広告を同時に出すと、どれも中途半端になります。ここで大切な考え方は、「今の院にないタイプを1つだけ増やす」という段階的な設計です。1種類追加して反応を確かめてから、次を考えます。
たとえば今の患者さんのほとんどが「慢性症状改善型」であれば、次に試すのは「パフォーマンス維持型」か「運動習慣支援型」のどちらかを選びます。どちらが地域に多いかをリサーチして、1つだけチラシの見出しを変えて反応を見ます。反応があればその方向を広げ、なければ別のタイプを試します。この「小さく試す」が積み重なって、院の患者層が多様になっていきます。
施術の内容を大きく変える必要はない場合が多いです。同じ整体施術でも、「パフォーマンス維持のために定期的に」という文脈と「長年の腰痛を根本から」という文脈では、受け取り手が全く違います。広告の「入り口の言葉」を変えることが、新しい動機タイプへのアプローチになります。メニューを増やさなくても、言葉の設計を変えるだけで異なる層が来院し始めます。
院の中に複数動機タイプが混在すると、月の予約数が安定してきます。慢性症状型の患者さんが回復して通院が減っても、パフォーマンス型の患者さんが定期予約を続けているため、急激な収入の落ち込みが起きにくくなります。これが「動機のポートフォリオ」という考え方です。ポートフォリオとは、1つに集中させずいくつかに分散させることで全体のリスクを下げる設計のことです。
藤井先生が講義で示した結論を引用します。「技術の面とサービスのクオリティと、あとは広告の3つですね。揃うと一勝安泰です。正直楽です。そこさえできたら、普通に月80万とか100万ぐらいの利益は残ります。」複数の動機タイプを持つ院設計は、この「技術・サービス・広告が揃った状態」に近づくための一つの実装手段です。
どのタイプを増やすかは、地域の人口構成、競合院の患者層、自院の技術と得意分野を見て判断します。「自分が一番うまく対応できるタイプはどれか」という視点も重要です。無理に苦手なタイプを狙うよりも、得意なタイプの中で今少ないものを増やす方が、実際の施術品質と広告の一致が保ちやすいです。
4タイプが混在する院になると、患者さん同士の「口コミの重なり方」も変わります。パフォーマンス維持で来ている社長が、「慢性腰痛で悩んでいる部下がいる」と紹介してくれることがあります。運動習慣支援で通っている方が、「姿勢を気にしている娘に教えたい」という場合もあります。動機タイプが違っても同じ院に通えるとわかると、紹介の幅が広がります。1人の患者さんが、複数タイプの紹介者になれます。
DIAGRAM
4動機タイプの入り口設計図
CORE SERVICE
院の中心施術
施術の質と接遇が土台にある。どの動機タイプも同じ施術の質を受ける。
パフォーマンス維持
「体を整える投資」としての訴求で入り口を作る。
慢性症状改善
「他院でよくならなかった方へ」という専門性で入り口を作る。
運動習慣支援
「1人では続かない体力づくりを一緒に」で入り口を作る。
姿勢・美容改善
「3ヶ月コースで姿勢を変える」という期間設計で入り口を作る。
今日やること — 直近の患者さんを4タイプで分類する
分類するだけで、次に広告で何を言えばよいかが自然に見えてきます。
今日やることは、直近30人分の患者さんを振り返り、4つの動機タイプのどれに一番近いかで分類することです。30人いなければ直近の10人で構いません。完璧に当てはまらなくても大丈夫です。「一番近いのはどれか」で選びます。分類は10分でできます。紙に4列書いて、患者さんの名前やイニシャルをそれぞれの列に並べるだけです。
分類が終わったら、タイプ別の人数を数えます。最も多いタイプと最も少ないタイプを確認します。最も少ないタイプ、または全くいないタイプが「次に入り口を作る方向の候補」です。もし4タイプ全部がいても、極端に少ないタイプがあれば、そこを強化する余地があります。
次に、最も少ないタイプに向けたチラシやホームページの見出し文を1行だけ書いてみます。「何年も続く頭痛で他院を試してきた方へ」「仕事の疲れを翌日に残したくない方へ」「1人では続かなかった体力づくりを専門家と一緒に」など、そのタイプの動機を一言で表す文です。1行書けたら、今のチラシかホームページに追加できるかを考えます。
1行だけ書いてみることで、「今の院の強みと言葉が合っているか」「地域の患者さんに届く感覚があるか」が試せます。完璧な広告を作る前に、方向性だけを確認する小さなテストです。これが藤井先生の言う「構え、撃て、狙え」のスタートです。完璧に整ってから動くより、まず1行書いて反応を見る方が早く正解に近づきます。
もし分類してみて「全員が慢性症状型で、他のタイプが1人もいない」とわかれば、それは現状を正確に把握できたということです。問題に気づいて初めて改善が始まります。患者さんの動機を知ることが、院の収益安定への最初の一歩です。今日の30分が、半年後の稼働率を変えることがあります。
この分類作業は、患者さん一人ひとりをよく知っている院長だからこそできます。カルテや予約データだけでは見えない「なぜ来ているのか」という動機は、実際に話したことのある院長の頭の中にあります。そこから出てくる情報が、広告設計の一番正確な材料になります。外に答えを探す前に、まず今の患者さんが教えてくれていることを整理します。1人の院長が患者さんと直接話す1人整体院だからこそ、この情報を得やすいという強みがあります。
DIAGRAM
今日から始める患者動機タイプの分類と次の一手
分類する
直近30人を4タイプのどれかに当てはめる。
数える
一番多いタイプと一番少ないタイプを確認する。
1行書く
最も少ないタイプに向けた見出し文を1行だけ書く。
試す
チラシかホームページに追加して反応を確かめる。
FIRST DOMAIN
分類 → 確認 → 1行 → テストの順番で動く。
PRACTICAL PROGRAM
自費整体院の患者層設計を現場から学ぶ
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よくある質問
4動機タイプを全部揃えなければいけませんか?
一度に全部揃える必要はありません。まず現在の患者さんのタイプを確認し、最も少ないタイプを1つ選んで入り口を試すところから始めます。チラシの見出しを1行変えるだけから試せます。反応を見て、広げるか別のタイプに変えるかを決めます。段階的に増やすことが現実的な設計です。いきなり全部対応しようとすると、どのタイプにも中途半端な訴求になります。1つずつが確実です。
パフォーマンス維持型の患者さんを集めるには、都市の立地が必要ですか?
立地は一つの条件ですが、決定的ではありません。郊外や住宅地でも、経営者・士業・フリーランスは一定数います。訴求の言葉と院内の接遇が合っていれば、どの立地でもこのタイプの患者さんは来ます。まず広告の見出しをこのタイプ向けに1行変えることから始めてください。院の接遇の質が高く、施術説明が明確なら、立地の不利を補えることがあります。
美容・姿勢型の患者さんは回数券を継続して買ってくれますか?
目標と期間を最初に設定し、その期間をカバーするコースとして提案すれば購入につながりやすいです。「3ヶ月で姿勢を変えるコース」のように期間と内容が明確なほど受け入れられやすくなります。また通院中の変化を写真や数値で記録し、中間点で共有することが継続動機を維持します。目標達成後に「次のステップ」として維持コースを提案することで、短期コースが継続コースへ移行することもあります。
