「きっとこう思うはず」が治療院の広告費を消す — 電通式リサーチ先行設計と仮説を疑う3ステップ
治療院の広告がうまくいかない本質的な理由は、患者さんの本音ではなく自分の仮説で広告を作ることです。電通の広告設計の極意と、藤井塾の講義をもとに、仮説を手放してリサーチから広告を設計する実務手順を整理します。

AUTHOR
藤井翔悟
株式会社藤井翔悟事務所 代表取締役 / 理学療法士
理学療法士として医療現場でキャリアを開始後、治療院経営で起業。自身の事業を年商10億円規模まで成長させた経験をもとに、治療院経営・ヘルスケア経営・企業変革を現場実装型で支援している。
「仮説はほとんど外れる」— これは失敗でも無能でもありません
治療院のオーナーが患者さんのことを知らないのではありません。毎日接しているからこそ、来院前の患者さんが抱く初歩的な不安を忘れやすいのです。これが「仮説が外れる」構造の正体です。
治療院を経営しているオーナーは、毎日患者さんと向き合っています。どんな症状の人が多いか、どんな説明をすると理解してもらえるか、どんな施術で喜んでもらえるか。経験が積み重なるほど、「自分は患者さんのことをよくわかっている」という感覚が育ちます。これは悪いことではありません。ただ、その感覚が広告を作る時に落とし穴になります。
藤井先生はこう指摘します。「例えば自分の直感だとか、『きっとこうであろう』っていうことは非常に思いがちで、そう動きやすいんですけども、それってもう机上の空論であって、全く的が外れちゃうんですね。」長く現場にいるほど、逆に患者さんが最初に感じる不安や疑問を忘れやすくなります。専門家になるほど、初心者の視点から遠ざかるのです。
具体的に言うと、院側は「この施術は腰痛に効果的だから、腰痛で悩む人に来てほしい」と考えます。でも患者さんが整体院を探す時に最初に気にするのは「本当に自分の症状が良くなるのか」よりも、「怖くないか」「予約しやすいか」「通い続けられるか」という不安の解消です。院側が「効果」を前面に出しても、患者さんは「安心」を求めているかもしれない。この認識のズレが、広告が届かない原因になります。
もう少し具体的に考えてみましょう。たとえば「このヘッドラインは刺さるはずだ」と思って出したチラシが、実際には3枚しか来院につながらなかったとします。このとき多くの院オーナーは「デザインが悪かったか」「配布エリアが悪かったか」と考えます。でも、ヘッドラインそのものが患者さんの気にしていることと合っていなかった可能性を検討する院はごく少数です。仮説そのものを疑わない限り、同じズレが繰り返されます。
仮説が外れることは、失敗ではありません。患者さんと自分の視点が違うのは、当然のことです。問題は、その仮説を検証せずに広告に乗せてしまうことです。「きっとこれが刺さるはず」という思い込みで出稿を続けると、広告費は「患者さんへの提案」ではなく「自分の感覚の実験費」になります。仮説を持ちながら、同時にそれを疑う仕組みを作ることが、リサーチ先行の設計の第一歩です。
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院側の仮説と患者さんの本音の間にあるズレ
電通が教えるヒット広告の作り方は、治療院にそのまま使えます
広告で成果を出し続けているプロは「商品」から考えません。「誰に届けるか」から考えます。電通がヒット作品を作る前に必ず行うこのプロセスは、治療院の集客設計にも直接使えます。
藤井先生は講義の中で、電通の広告設計の考え方を引用しています。「電通が例えばヒット作品を作る上で極意と言われているものは、まずターゲットを絞りましょうね。商品サービスを買ってくれるお客さんのターゲットを絞る。どういうところがセールスポイントなのか。買い手のターゲットの買いたい欲求に刺さる商品のポイント。」
この順番を治療院に当てはめると、こうなります。まず、「どんな患者さんに来てほしいのか」を絞ります。次に、「その患者さんが本当に求めているもの、気にしていること」を調べます。最後に、「自院の特徴の中で、その患者さんの欲求に一番刺さるもの」を訴求として選びます。これが「リサーチ先行」の設計です。
多くの治療院が逆の順番で動いています。「自分の強みはこれだ」という商品から始めて、それをそのまま伝えようとします。たとえば「理学療法士が施術する整体院です」「10年以上の経験があります」「独自の手技を使っています」。これらは院側にとって大切な情報ですが、来院を検討している患者さんにとっては、まだ選ぶ理由になりません。自分の悩みが解決されるかどうか、が先に来るからです。
電通式の設計を使うと、同じ「理学療法士10年経験」という情報でも、「慢性腰痛で接骨院・整形外科に通い続けたが改善しない方へ」という文脈の中に置かれると、突然意味を持ちます。誰に向けて、何を言うかが一致した瞬間、同じ情報でも届き方が変わります。先に「誰か」を決めることが、訴求を刺さらせる唯一の順番です。
大手の広告会社がこのプロセスを使っている理由はシンプルです。「とりあえず作って出す」より「誰に刺さるかを先に決める」方が、成功率が高いからです。治療院の広告は予算規模が小さい分、失敗の許容回数も少なくなります。だからこそ、先に「誰か」と「欲求」を固めてから出稿に入る設計が、広告費の無駄を大幅に減らします。
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ターゲット → 欲求 → 訴求の順番で広告を作る
40代・60代・70代では、求めているものが全然違います
同じ「腰痛改善」という訴求でも、年代によって患者さんの心に届く言葉はまったく変わります。「全世代に届けたい」と思って書いた言葉が、実はどの年代にも届いていない、ということが起きます。
藤井先生はこう話しています。「その層によって全然買いたい欲求って違う。40代だと、また50代、60代、70代が全然ポイントが違ってくるので、そこをしっかり、どこにセールスポイントを置くのかっていうのを考えるのが非常に重要になってきます。」この言葉は、「同じ症状でも、届く言葉は年代によって違う」という実務的な警告です。
たとえば、腰痛を抱える40代の会社員が整体院を探しているとき、最も気にするのは「仕事に支障が出ないようにしたい」「長時間の会議にも座り続けられる体を取り戻したい」「週末に子どもと遊べるようにしたい」という点です。この年代は、時間がない、動き続けなければならない、という切迫感があります。施術の専門性より、「生活が止まらないかどうか」が判断基準になります。
一方、70代の患者さんが整体院を探すとき、気にすることは違います。「自分でトイレに行けるようにしたい」「家族に迷惑をかけたくない」「一人で外出できる状態を保ちたい」。こうした「生活の自立」が最優先です。どれだけ最新の手技を習得していても、この欲求に届く言葉を使わなければ、訴求は素通りされます。
60代は、その中間にいます。仕事は減ったが趣味や旅行を楽しみたい、孫と遊べる体でいたい、というキーワードが響く年代です。同じ「腰痛改善」という結果を提供していても、届ける言葉は「仕事が続けられる」「旅行に行ける」「孫と動き回れる」と変えることで、刺さる患者さんが変わります。年代ごとに言葉を変えることは手間ではなく、精度の問題です。
「年代で分けるのは細かすぎる」と感じる方もいるかもしれません。でも考えてみてください。今のチラシやホームページの見出しは、何歳の人に向けて書かれていますか?「腰痛でお悩みの方へ」という表現は、40代にも70代にも届きそうに見えます。でも実際には、どちらにも刺さっていないことが多いのです。全員に届こうとした言葉が、誰にも届かない言葉になります。
自院に来ている患者さんの年代を確認してください。その上で、メインの年代に合った言葉を使えているかを見直してみてください。チラシやホームページの言葉が、その年代の「生活の中で最も気になっている不安」に触れているかどうかが、反応率を左右します。
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年代によって「整体院に来る理由」は変わる
「自分が売りたいもの」と「市場が買いたいもの」は別物です
市場が求めているところにしか、生き残れる場所はありません。これは厳しい現実ですが、同時に「リサーチをすれば突破できる」という明確な打ち手でもあります。
治療院を開業した多くの先生が、最初に経験することがあります。「自分はこの技術が得意だから、これを売りたい」「この手技を求めている患者さんがいるはずだ」と信じて広告を出す。でも、反応がない。このとき、「技術が悪いのか」「価格が高いのか」「広告の媒体が悪いのか」と原因を探します。でも、本当の問題が見えていないことがあります。市場の需要と、自分の訴求がズレているということです。
藤井先生は明確に言います。「市場が求めているところにしか自分たちの生存できる可能性はないんですよ。」理学療法士であること、柔道整復師であること、10年のキャリア、独自の手技名。どれも自分にとっては価値のある情報です。でも、患者さんにとって最初に必要な情報は「自分の悩みを解決してもらえるか」です。その文脈を作らずに資格や経歴を並べても、患者さんは「自分に関係あるか」を判断できません。
「自分が持っているもの」と「相手が求めているもの」のズレは、個人の能力の問題ではありません。視点の問題です。院側の視点は「何が提供できるか」から始まります。患者さんの視点は「自分の生活が良くなるか」から始まります。この出発点が違うため、院側が一生懸命に作った紹介文が、患者さんには刺さらないことが起きます。これを解決するには、患者さんの視点に立って言葉を作り直す作業が必要です。
リサーチを先行させる意味は、この「自分が思う価値」と「患者さんが求める価値」のズレを埋めることにあります。自分の強みを整理することは大切です。でも、それを患者さんに届く言葉に変えるには、患者さんの側から確認する作業が必要です。これをスキップすると、出稿するたびに広告費が「患者さんへの提案」ではなく「自分の思い込みの実験費」になります。
良いニュースは、リサーチさえすれば、この問題は改善できることです。自院に来ている患者さんに聞くだけで、自分では気づかなかった選ばれる理由が見つかることがあります。「ホームページの雰囲気が柔らかかった」「予約がすぐ取れそうだった」「先生の説明が丁寧そうだった」。これらは院側が意識していなくても、患者さんが感じている価値です。これを広告に使うと、仮説よりもはるかに刺さる訴求になります。
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「自分が売りたいもの」と「市場が求めているもの」のズレを測る
仮説を手放す3つのステップ
仮説をゼロにする必要はありません。仮説を持ちながら、それを検証してから動くサイクルを作ることが目的です。3つのステップを順番に実践することで、リサーチが広告設計に組み込まれます。
ステップ1は、「今の仮説を言語化する」ことです。今のチラシやホームページを見ながら、なぜその言葉を選んだのかを1文で書き出してください。「この地域では腰痛患者が多いから、腰痛を前面に出した」「女性患者に多く来てほしいから、女性向けの写真を使った」「技術を信頼してほしいから、資格と経歴を書いた」など、必ず理由があるはずです。その理由が「仮説」です。仮説を書き出すだけで、自分がどの前提で動いているかが見えてきます。
ステップ2は、「仮説を患者さんに聞いて確認する」ことです。今週中に、来院した患者さん2〜3名に1つだけ聞いてみてください。「うちを選ぼうと思った一番の理由は何でしたか?」電話後でも、来院時の会話でも構いません。その答えを紙かスマートフォンのメモに残します。患者さんが言った言葉をそのまま記録することがポイントです。「ホームページが見やすかった」「口コミがよかった」「予約が取りやすそうだった」など、自分では思いもよらない言葉が出てくることがあります。
ステップ3は、「仮説と患者さんの声を比較する」ことです。ステップ1で書いた仮説と、ステップ2で集めた言葉を並べます。一致している部分は、今の訴求が正しい方向に向いています。一致していない部分は、患者さんの言葉を使って訴求を書き直す候補です。「予約のしやすさ」が上がったなら、チラシに予約の案内を増やす。「雰囲気が良さそうだった」なら、ホームページの写真選びを見直す。患者さんの言葉が次の広告改善のヒントになります。
このサイクルを繰り返すたびに、広告の言葉は「患者さんに刺さる言葉」に近づいていきます。一度で完成させようとする必要はありません。2〜3名ずつ聞きながら、少しずつ更新していく作業です。仮説を持ちながらも、常に市場の声に照らし合わせる。これが、リサーチ先行の広告設計の実務的な形です。
このプロセスを実践した院では、チラシのヘッドラインを患者さんの言葉に変えただけで反応が改善したという事例があります。「腰痛専門」という院側の言葉を、「接骨院で改善しなかった腰痛に」という患者さん目線の言葉に変えた。その一文の変更が、来院動機を持つ患者さんの目に届くようになります。仮説を検証して更新する3ステップは、大がかりな仕組みではありません。でも、このサイクルを持っているかどうかで、広告の精度は大きく変わります。
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仮説 → 確認 → 更新のサイクルを回す
リサーチなしに広告を出し続けると起きること
仮説だけで動き続けると、広告費が「市場への実験費用」になります。リサーチなしの出稿がなぜ失敗しやすいのか、3つの具体的なパターンで整理します。
リサーチをせずに広告を出し続けると、3つのことが起きやすくなります。1つ目は、「的外れなヘッドライン」が続くことです。患者さんが気にしていないことを訴求の中心にしてしまい、チラシを見ても電話が来ない、ホームページを見てもページを閉じられる状態が続きます。このとき、デザインや媒体を変えても、根本的な問題は解決しません。言葉が届いていないからです。
2つ目は、「価格設定のミス」です。「高すぎるかもしれない」と思って値段を下げると、高単価で通い続けてほしい患者層が来なくなることがあります。でも患者さんに聞いてみると、「むしろ安すぎて逆に不安でした」「安いからクオリティが心配でした」という声が出ることがあります。価格の仮説が逆方向に作用するケースです。
3つ目は、「差別化のぼやけ」です。競合と同じような言葉で広告を出し続けると、患者さんには違いが見えません。「どこも同じに見える」状態の中で埋もれていきます。藤井先生は「リサーチしなかったらどうなるか」についてこう言います。「どんどん衰退する道をたどってしまうっていうところですね。それで潰れて廃業してしまった方は非常に多いと思います。」
これら3つの問題に共通しているのは、「出稿前に確認する機会がなかった」ことです。患者さんに一度聞けば気づけたかもしれないことが、リサーチを省いたために見えないまま広告費として消えていきます。広告を出す前の1時間を患者さんとの会話に使うことで、出稿後の結果が変わることがあります。これを「事前確認」と呼ぶ院は少ないですが、効果的な広告設計のほとんどはこの事前確認から始まります。
逆に、リサーチを続けていると、市場の変化にも気づきやすくなります。地域の競合が変わった、患者さんの年齢層が変わった、求めているものが変わった。こうした変化は、リサーチを止めた瞬間に見えなくなります。広告のヘッドラインを一度決めたら更新しない院ほど、市場とのズレが静かに広がっていきます。
リサーチを続けている院は、出稿量を増やさなくても、同じ広告費で反応率を上げることができます。媒体を変えるより、言葉を患者さんに合わせる方が効果的です。藤井先生の言葉を借りると「いかに節約して新規取得できるかっていうのは、このリサーチによるかなと思います。」
今日やること — 仮説を1文で書いて、今週1人に聞く
大きな分析は後でいい。まず、今日持っている仮説を言語化し、今週1人に確認することから始めます。この2ステップだけで、リサーチ先行の設計が始まります。
今日やることは2つです。1つ目は、今の広告(チラシ・ホームページ・Facebook広告)を見て、「なぜこの言葉を使っているのか」を1文で書き出すことです。「この地域では肩こりが多いから」「40代女性を呼びたいから」「技術を伝えたいから」など、必ず理由があります。その1文が、あなたの今の仮説です。書き出すことで、自分がどの前提で動いているかが初めて見えます。
2つ目は、今週来院した患者さん1名に「来ようと思った理由」を1つだけ聞くことです。アンケートでも、来院時の一声でも構いません。「うちを選んでくれた一番の理由って何でした?」この一言を聞くだけで、自分では気づいていなかった選ばれる理由が出てくることがあります。答えをそのままメモしておいてください。患者さんが実際に使った言葉を残すことが大切です。言い換えてしまうと、刺さる素材が薄まります。
2つを並べてみてください。仮説と患者さんの言葉が一致していれば、今の方向は合っています。一致していなければ、患者さんの言葉を次の広告のヒントとして使います。この2つの作業を終えることで、「リサーチした上で動く」最初のサイクルが完成します。ここから繰り返すたびに、広告の言葉が患者さんの声に近づいていきます。
まとめ
仮説は持っていい。でも、検証せずに出稿してはいけない。この記事で学んだことを3行で振り返ります。
「きっとこうだろう」という仮説は、ほとんど外れます。これは失敗でも無能でもなく、専門家が初心者の視点を忘れやすい、人間の自然な構造です。でも、その仮説を検証せずに広告に使い続けると、広告費は「患者さんへの提案」ではなく「自分の思い込みの確認費」になります。
電通の設計の極意は「ターゲット → 欲求 → 訴求」の順番です。商品の強みから始めるのではなく、誰に届けるかを最初に決め、その人が求めるものを調べ、自院の特徴の中で最も刺さるものを選ぶ。年代によって欲求は変わります。40代・60代・70代が同じ言葉を求めているとは限りません。患者さんの側に立った言葉に変えることが、集客の精度を上げる最も確実な方法です。
仮説を手放す3ステップはシンプルです。今の仮説を1文で書く、患者さんに聞いて確認する、比べてズレを更新する。これを繰り返すたびに、広告はリサーチに裏付けられた言葉に近づきます。大きなリサーチツールも、特別な調査費用も必要ありません。来院時の一声を記録することから始まります。このサイクルを習慣にした院は、広告費を増やさずに新規来院の精度を高めていくことができます。
自院の訴求を見直したい方、広告の言葉を患者さんの欲求に合わせて設計したい方は、経営層ブリーフィングまたはお問い合わせからご相談ください。
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よくある質問
仮説が外れやすい理由は何ですか?
専門家は毎日患者さんと関わる中で、患者さんが初めて感じる不安や疑問を忘れやすくなります。自分が「良い」と思うことと、患者さんが「選ぶ理由」にするものは一致しないことが多いです。たとえば院側が「技術の高さ」を強調しても、初来院を検討している患者さんは「怖くないか・予約しやすいか」を先に確認しています。これは失敗ではなく、人間の認知の構造によるものです。だからこそ、仮説を持ちながら患者さんに確認する作業が必要です。
電通の広告設計はどのように治療院に使えますか?
「ターゲット → 欲求 → 訴求」の順番で広告を設計します。まず来てほしい患者さんを絞る、次にその患者さんが本当に求めているものを調べる、最後に自院の特徴の中で最も刺さるものを選ぶ。この順番を使うと、技術や資格の羅列ではなく、患者さんの欲求に刺さる広告になります。「誰か」を先に決めるだけで、同じ情報でも届き方が大きく変わります。
年代によって訴求を変えるにはどうすればいいですか?
自院に多く来ている年代を確認し、その年代が最も気にしていることを1〜2つ書き出します。40代なら「仕事・家事を止めずに動き続けたい」、60代なら「趣味と孫との時間を守りたい」、70代なら「生活の自立を維持したい」が一般的なキーワードです。チラシのヘッドライン1行を、その年代の言葉に合わせて変えることから始めてください。全員に届けようとした言葉が、誰にも届かない言葉になることがあります。
リサーチにどれくらいの時間がかかりますか?
最初の一歩は、来院した患者さん1人に「選んだ理由を1つ」聞くだけです。時間は5分もかかりません。これを週に2〜3人分続けることで、仮説と患者さんの声の比較ができるようになります。大がかりな調査は必要ありません。来院時の一声が、広告改善の素材になります。積み上がった声が10件を超えた頃から、訴求を変えるための根拠が揃ってきます。
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