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「手が挙がったのは1人だけだった」— 治療院リサーチシートを完成させると見えてくる「買う人の3つの共通項」

治療院経営で「リサーチシートを完成させた人は?」と確認すると、手を挙げられる受講生はほぼいません。それでも完成させる価値があるのは、シートを埋めると「買う人には必ず年収・年齢・悩みの共通項がある」という事実が見えてくるからです。この記事では、共通項を発見するリサーチシート完成の実践手順を解説します。

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藤井翔悟

株式会社藤井翔悟事務所 代表取締役 / 理学療法士

理学療法士として医療現場でキャリアを開始後、治療院経営で起業。自身の事業を年商10億円規模まで成長させた経験をもとに、治療院経営・ヘルスケア経営・企業変革を現場実装型で支援している。

なぜリサーチシートを完成させた人が1人しかいなかったのか

ツールを持っていることと、使い切ることは別です。多くの人が途中で止まる理由を知ることが、完成への第一歩です。

リサーチシートを「持っているのにやっていない」状態には、3つの理由があります。理由①は「どこから始めればいいかわからない」です。シートを開くと顧客リサーチ・商品リサーチ・競合リサーチの3つのタブがあります。項目が多く、「全部書かないといけない」というプレッシャーで手が止まります。実際は1つのタブ・1つの項目から始めれば十分ですが、全体を見て圧倒されてしまうのです。

理由②は「書いても何も変わらないと思っている」です。「自分のお客さんは特別で、人によって全然違う」と感じている院長先生は多い。だからこそ「パターンなんてない」という思い込みが先に来て、シートを書く気持ちになれません。でも実際には、藤井先生が言う通り「買う人って決まっている」のです。この事実は、書いて初めて見えます。書く前に信じる必要はありません。まず書いてみることで、自分で発見できます。

理由③は「フィードバックをもらった後に止まってしまう」です。1回書いてコーチや先生に添削(てんさく)してもらったあと、「どう直せばいいか迷って」そのままになっているケースもあります。フィードバックは方向を教えてくれますが、次の一手は自分で動かなければ進みません。「一度出したからひとまず終わり」と感じてしまうのは、完成という出口を意識していないからです。添削(てんさく)の後にすべき具体的な作業を、自分でもう1つ決めておくだけで動きが変わります。

この3つの理由は、どれも「完成させること自体に価値があると信じていない」という根っこの問題からきています。なぜ完成に価値があるのか。それは次のセクションで説明する「3つの共通項」が見えるからです。その発見を先に知っておくと、シートを埋める作業の意味が変わります。「作業をこなす」から「発見をしに行く」という気持ちで取り組めるようになります。

1つ確認しておきたいことがあります。「完成」とは完璧なシートを作ることではありません。顧客リサーチ・商品リサーチ・競合リサーチのそれぞれに、「今自分が知っていることを書き切った」という状態を指します。空欄(くうらん)がゼロである必要はありません。「今わかっていること」が全部書いてある状態が完成です。この定義を知ると、始めやすくなります。そして1回完成させれば、次に更新するときのハードルは大幅に下がります。

「まだ1回も完成させたことがない」という方にとって、最初の完成は大きな一歩です。講義の中でも、完成させた1人の受講生は確実に前に進んでいました。その1人になることが、広告を変える起点になります。リサーチシートは持っているだけでは何も変わりません。書いて初めて動き始めるものです。

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リサーチシートが完成しない3つの原因と対策

リサーチシートが完成しない理由は「始め方がわからない」「書いても意味がないという思い込み」「フィードバック後に止まる」の3つです。それぞれに対して「1項目から始める」「共通項が見えるという事実を先に知る」「添削後の次の一手を1つ決めておく」という対策があります。どれか1つに当てはまるなら、今日それだけ解決しましょう。

完成させると見えてくること — 買う人の3つの共通項

「年収・年齢・悩みがほぼ一緒」。この事実に気づくと、広告の言葉を絞る根拠が生まれます。

藤井先生が言う「買う人って決まっている」とは、自費施術の高額回数券を繰り返し購入してくれる患者さんには、3つの共通項があるということです。3つとは「年収(収入の水準)」「年齢(年代)」「悩みの種類」です。これはどんな地域の、どんな院でも、リサーチシートを埋めていった人が発見することです。最初は「うちは特別」と思っていた院長先生も、書き出してみると「ほぼ同じタイプの人が来ている」と気づきます。

共通項①は「年収(収入の水準)」です。高額な自費施術を継続的に使う患者さんは、ある程度の収入がある方であることが多い。「お金がかかるのに継続して来てくれる人」はどんな経済状況の人かを書き出すと、「年収◯百万円以上の方が多い」というパターンが見えてきます。このパターンは、广告のターゲット設定(誰に見せるか)に直接使えます。Facebook広告やチラシを届けるエリアや層を絞るときの基準になります。

共通項②は「年齢(年代)」です。重症・慢性の症状を抱えて長年悩んでいる高齢の方と、パフォーマンス(仕事や日常の成果)を維持したい現役世代では、来院動機がまったく違います。「最もよく来てくれる年代はどこか」をリサーチシートに書き出すと、チラシやホームページの見出し(ヘッドライン)に書くべき言葉が決まってきます。「腰痛改善」という一般的な言葉より、「60代から始める体の維持」や「働き盛りのパフォーマンス回復」のように、年代ごとに響く言葉が変わるからです。

共通項③は「悩みの種類」です。「腰痛」という大きな言葉でまとめるのではなく、「何年も続く慢性腰痛で病院でも改善しない」なのか「仕事でデスクワークが続いて定期的にメンテナンスしたい」なのかでは、来院理由がまったく異なります。これを書き出すと、「うちに来てくれる患者さんが本当に解決したいこと」が具体的に見えてきます。その言葉がそのままチラシの2行目に使えます。

3つの共通項(年収・年齢・悩み)が見えたとき、藤井先生の言葉が実感になります。「実際出るんですよ、42歳、46歳とかも具体的に。何十代とかじゃなくて。そこまで考えてやっていただくといい」。実際に書いてみると、「40代」という大まかな枠より「43〜48歳・フルタイム勤務・慢性肩こりと腰痛」のような具体的なパターンが見えてきます。そのパターンが、広告の言葉の素材(もとになる材料)になります。

共通項は自分で想像するのではなく、実在する患者さんから発見するものです。「たぶんこういう人が来るはずだ」という仮説(かせつ)ではなく、「実際に来てくれている3人にはこんな共通点がある」という事実として書き出す。この違いが、有効な広告と空振り(そらぶり)する広告の差を生みます。書く前から答えを知っている必要はありません。書きながら発見する、それがリサーチシートの使い方です。

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買う人の3つの共通項

自費施術を継続購入する患者さんには「年収(収入水準)」「年齢(年代)」「悩みの種類」の3つに共通パターンがあります。この3つはリサーチシートを完成させた人が発見するものです。3つが揃うと「誰に届けるか」が1文で言えるようになり、チラシやホームページのヘッドラインが書けるようになります。共通項が見えていない状態で書いた広告は「誰かに届くかもしれない言葉」でしかなく、共通項が見えた後の広告は「この人に届く言葉」になります。

共通項が見えると、広告の言葉はどう変わるか

「誰に届けるか」が決まると、「何を言うか」が決まります。共通項を知る前と知った後では、広告の作り方が変わります。

共通項を知る前の広告は、「広い言葉」を使います。「腰痛・肩こり・頭痛でお悩みの方へ」「老若男女歓迎」「初回◯◯円」。これらは悪い広告ではありませんが、「誰のための場所なのか」が見えにくいため、多くの人の目には止まらないまま流れていきます。広い言葉は届く範囲が広い分、1人の心に深く刺さることが少ないのです。

共通項が見えた後の広告は、「1人に届く言葉」を使います。例えば、「年収が高い現役世代でパフォーマンスを保ちたい方」に向けた院であれば、「仕事を休まない体をつくる、月1回のメンテナンス施術」という言葉が選べます。「60代・慢性腰痛・1人暮らし」の方に向けた院であれば、「手術なしで腰の痛みを和らげ、1人で外出できる体を保つ施術」という言葉が自然に出てきます。どちらも「その人の言葉」で書かれています。読んだ人は「これは私のことだ」と感じます。

電通(でんつう)が広告設計の極意として教える順序は「ターゲットを絞る → 欲求(その人が本当に求めるもの)を調べる → セールスポイント(自院の強みの中で最も刺さるもの)を選ぶ」です。この3つは、リサーチシートの顧客リサーチ・商品リサーチ・競合リサーチの3つのタブにそれぞれ対応しています。シートが揃うと、広告設計の順序通りに動けます。順序を守ることが、広告費が無駄にならないための一番大事なルールです。

「きっとこうだろう」という仮説(かせつ)だけで書かれた広告は、ほとんどの場合外れます。藤井先生の言葉を借りると「自分の中の考え方だけで進めてはいけない。ちゃんとリサーチした上での行動が大事」です。共通項は想像するものではなく、既存の患者さんを観察(かんさつ)して発見するものです。その観察の道具がリサーチシートです。「観察した結果」を書いたシートから作った広告と、「想像した結果」から作った広告では、反応率に大きな差が生まれます。

「共通項がわかったらどの広告を変えるのか」という順番も大切です。最初に変えるのは「ヘッドライン(見出し)」です。チラシのいちばん目立つ行、ホームページのいちばん最初に目に入る文。ここに共通項から導いた「その人の悩み・取り戻したい生活」を書く。その1行を変えるだけで、反応率が動き始めることがあります。全部一度に変える必要はありません。共通項から作った1行を試し、反応を記録してください。それが次の改善の材料になります。

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共通項ありvsなし — 広告ヘッドラインの違い

共通項を知る前は「腰痛・肩こりの方へ」という広い言葉になります。共通項が見えた後は「◯◯歳前後・仕事中心・慢性腰痛」という具体的な人物像に届く言葉になります。同じ施術でも、誰に向けているかが変わると、読む人の「これは自分のことだ」という感覚が変わります。その感覚の差が問い合わせの差になります。広告費を変えなくても、ヘッドラインを1行変えるだけで反応が変わり始めることがあります。

リサーチシートを完成させる — 今日から始める4ステップ

完成させるには「全部やる」より「1つずつ確実に進む」が正解です。顧客リサーチから始める4ステップで動けます。

ステップ1は「今いちばん来てくれている患者さんを3人選ぶ」です。「いちばん来てくれている」とは、継続回数が多い、支払い額が高い、来院間隔が短いのいずれかで構いません。実在する3人を名前ではなく「Aさん・Bさん・Cさん」として選んでください。架空(かくう)の人物ではなく、現実にいる人を対象にすることが重要です。想像の「理想の患者さん」ではなく、今実際に来てくれている人から始めてください。

ステップ2は「3人の年代・来院前の状況・選んだ理由を書く」です。年代(例:40代後半)、来院する前にどんな悩みを持っていたか(例:腰痛が3年続いていた)、なぜ当院を選んだか(例:チラシの「重症も対応」という言葉が目に止まった)をそれぞれ書きます。3人で3行書けば、それが顧客リサーチの核(コア)になります。直接聞いていない情報は「たぶん◯◯だったと思う」と書いておいてかまいません。後で確認できます。

ステップ3は「3人に共通するものを探す」です。年代、収入の印象、悩みの種類、来院動機(どうして来たか)を比べてください。「3人とも40〜50代だ」「3人とも慢性症状で病院に通っていた」「3人とも仕事中心の生活を続けたいと言っていた」——こういう共通点が1つでも見えれば、それが「買う人のパターン」の始まりです。完璧なパターンを探す必要はありません。「なんとなく似ているな」という感覚でもスタートとして十分です。

ステップ4は「共通パターンを1文にする」です。「◯代・◯◯の仕事・◯◯の悩みを抱えていて、◯◯を取り戻したい人」という形で書いてみてください。完璧でなくていい。「なんとなくこういう人」が1文になれば十分です。この1文が、次に書くチラシのヘッドラインの素材(もとになる材料)になります。書いた1文が正しいかどうかは、実際に広告を出して反応を見ることで確認できます。

4ステップは今日の30〜60分でできます。「今いる3人の患者さんを選ぶ → 3行書く → 共通点を探す → 1文にする」。この順番で動けば、リサーチシートの顧客リサーチ部分が動き始めます。全部一度に完成させなくていい。顧客リサーチの「3人・3行・1文」から始めてください。それが「完成させた人が見えているもの」への最初の一歩です。

「患者さんに直接聞いたことがない」という方へ。施術が終わった帰り際の2〜3分で聞けます。「先生、1つだけ聞かせてください。最初に当院を選んだのはなぜですか?」この1つだけで十分です。答えをメモして、ステップ2の「選んだ理由」の欄に書き加えてください。1人から聞いた言葉でも、リサーチシートは確実に前進します。

顧客リサーチだけで止めない — 商品・競合タブも動かす理由

顧客リサーチが動き始めたら、次は商品リサーチと競合リサーチのタブも埋めます。3つが揃って初めて「広告の素材」が完成します。

顧客リサーチで「誰に届けるか」が見えたら、次は商品リサーチで「何を言うか」を明確にします。商品リサーチとは、自院の特徴を患者さんが得られること(ベネフィット)に変換した「50個のリスト」を作る作業です。「理学療法士在籍」という特徴は「病院で良くならなかった症状を、運動療法で根本から改善する」というベネフィットに変わります。「完全予約制」は「待ち時間ゼロで、施術に集中できる」になります。この変換を50個繰り返します。

50個リストを書いたら、その中から顧客リサーチで見えた「3つの共通項(年収・年齢・悩み)」を持つ患者さんに最も刺さるものを3つ選びます。これが「コアベネフィット(中心的な強み)」です。コアベネフィット3つが決まると、チラシ・ホームページ・SNS広告で繰り返し使う言葉の核が決まります。広告のたびに「何を言うか」で悩まなくなります。

競合リサーチタブでは、周辺の整体院・治療院のホームページを定期的に確認します。価格・ヘッドライン・初回オファー・特典・独自メソッドの5つを記録します。目的は「競合の真似をすること」ではありません。「自院のコアベネフィットが、競合と被っていないか」を確認することです。被っていれば、差別化(さべつか:他との違いを出すこと)ができていません。競合と同じことを言っている限り、患者さんが「なぜここを選ぶのか」を伝えられません。

3つのタブが揃ったとき、初めて「誰に(顧客)」「何を(商品)」「なぜここで(競合との差)」がセットになります。このセットが揃った院の広告は「自院についての説明」ではなく「患者さんの悩みへの答え」になります。患者さんが広告を見たとき「これは自分のことだ」「ここなら解決できるかもしれない」と感じる文章が、この3つのタブから生まれます。

3つのタブを同時に完成させる必要はありません。まず顧客リサーチで「3人・3行・1文」から始め、次の週に商品リサーチで「50個のうちの最初の10個」を書く。その次に競合リサーチで「主要な競合2院のホームページを確認する」。このように1つずつ進めていくと、1か月で3つのタブが「最初の完成」を迎えられます。一度完成したら、3か月に1回更新することで精度が上がっていきます。

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顧客・商品・競合の3タブが揃うと「広告の素材」が完成する

顧客リサーチ(誰に)・商品リサーチ(何を)・競合リサーチ(なぜここか)の3つが揃うと、チラシやホームページに使う言葉のセットが決まります。1つだけでは広告は書けません。3つが揃ってはじめて「患者さんに届く1文」が生まれます。3タブを1か月で1回完成させることを目標にしてください。

1回完成させた後にやること — 共通項を広告に使い続ける方法

完成は終わりではなく、「更新を続けるための起点」です。1回完成させたら、次の使い方があります。

リサーチシートを1回完成させた後の最初のやることは「コアベネフィット(中心的な強み)を3つ選ぶ」です。商品リサーチタブには、自院の特徴をベネフィット(患者さんが得られること)に変換した50個のリストがあります。その中から「3つの共通項を持つ患者さんに最も刺さるもの」を3つ選びます。選んだ3つが、チラシ・ホームページ・SNS広告で繰り返し使う言葉の核になります。コアベネフィットが決まると、広告を作るたびに「何を言うべきか」で悩む時間がゼロになります。

次にやることは「競合リサーチと共通項を照らし合わせる」です。自院のコアベネフィット3つが、競合(周辺の整体院・治療院)と被っていないかを確認します。被っていれば、差別化(さべつか)ができていないため、「なぜここを選ぶのか」が伝わりません。競合が同じことを言っているなら、50個のリストの中から別の3つを選ぶか、言い方を変えるかのどちらかを試します。差別化は大げさな工夫でなくていい。「うちの患者さんが一番よく言ってくれる言葉」を前に出すだけでも、差は作れます。

3か月に1回、顧客リサーチシートを更新することをおすすめします。市場(しじょう:人が商品やサービスを買い売りする場所・状況のこと)は変わります。来院する患者さんの年代・悩み・来院動機は、半年・1年で少しずつ変わっていきます。3か月に1度、「最近来てくれている患者さんの共通項が変わっていないか」を確認するだけで、広告のズレを早めに発見できます。「チラシの反応が落ちた気がする」というときも、最初に開くのはリサーチシートです。広告を変える前にリサーチを確認する習慣が、集客の安定につながります。

「集客はテストです」という藤井先生の言葉があります。リサーチシートが完成した後は、共通項から作ったヘッドラインで広告を出し、反応(問い合わせ件数・来院数)を記録します。反応がよければその路線を続け、悪ければ「何が外れたか」を考えます。「外れたデータ」も記録して次に活かす。うまくいかなかったデータを蓄積(ちくせき:積み重ねること)させることで集客スキルが身についていきます。リサーチシートを更新し続けることで、この改善サイクルが回り始めます。

まとめ — 完成させた人が見えているものとは

リサーチシートを完成させた人がなぜ強いのか。理由は「買う人の3つの共通項を知っているから」です。

「手が挙がったのは1人だけ」。この事実が教えてくれることは、「持っていることと使い切ることは別」だということです。リサーチシートを会員サイトからダウンロードしても、埋めなければ何も見えません。でも1回完成させると、「年収・年齢・悩みがほぼ一緒」という買う人のパターンが見えてきます。そのパターンが、チラシやホームページの1行を変える根拠になります。

このパターンが見えると、広告の言葉が変わります。「腰痛・肩こりの方へ」という広い言葉から、「◯代・◯◯の悩み・◯◯を取り戻したい人へ」という絞り込まれた言葉になります。絞り込まれた言葉は、刺さる人には強く刺さります。全員に届こうとした広い言葉は、誰にも深く刺さりません。この違いが、問い合わせ件数の差になります。

今日の行動は1つです。自分のリサーチシートを開いてください。もし顧客リサーチのタブに何も書かれていなければ、「今最もよく来てくれている患者さん3人」を思い浮かべ、その年代・来院前の悩み・選んだ理由を3行書いてください。3行書けば、リサーチシートは動き始めます。完成した先に見えるものを、あなた自身で発見してください。藤井先生が言う「買う人って決まっている」という言葉の意味を、書いて初めて実感できます。

リサーチシートの詳しい作り方・使い方を相談したい方は、経営層ブリーフィングまたはお問い合わせからご連絡ください。治療院経営の現場に即した内容でお伝えします。また、下の関連記事も合わせて読むと、リサーチシートの具体的な記入方法と活用法がより深くわかります。自院の広告の言葉を「誰かに届くかもしれない言葉」から「この人に届く言葉」に変える第一歩として、今日リサーチシートを開いてください。

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よくある質問

リサーチシートを完成させる「完成」とはどういう状態ですか?

「今自分が知っていることを全部書き切った状態」が完成です。空欄(くうらん)がゼロである必要はありません。顧客リサーチ・商品リサーチ・競合リサーチの3つのタブにそれぞれ「今わかっていること」が書いてある状態を指します。最初から完璧(かんぺき:何も欠けていない状態のこと)を目指さなくていい。「今の自分が書ける限界まで書いた」という状態が1回目の完成です。完成したら、3か月に1回更新していくことで精度が上がっていきます。完成と更新を繰り返すことが、集客スキルを育てることと同じです。

患者さんへのインタビューが難しいです。どうすればよいですか?

施術が終わった帰り際の2〜3分で十分です。「先生、1つだけ聞かせてください。最初に当院を選んだのはなぜですか?」と一言聞くだけで大丈夫です。答えをその場でメモするか、患者さんが帰った後にすぐ書き留めてください。長い質問リストを用意する必要はありません。1つの質問の答えが、リサーチシートの顧客リサーチ欄に書ける1行になります。5人から聞けば、「選んだ理由に共通するもの」が見え始めます。そのパターンが、チラシの言葉を変える材料になります。最初の1人に聞くことが、すべての始まりです。

「買う人の共通項」は院によって変わりますか?

はい、院ごとに変わります。地域・得意とする症状・施術スタイルによって、集まる患者さんの傾向は異なります。藤井先生が「年収・年齢・悩みがほぼ一緒」と言うのは「どの院でも共通項が必ずある」という意味であって、「すべての院の共通項が同じ」という意味ではありません。だからこそ、自院の患者さんに直接聞いて、自院だけのパターンを発見することが大切です。架空(かくう)のペルソナ(想像上の顧客像のこと)より、実在する患者さんの言葉の方が正確な材料になります。あなたの院に来ている実際の患者さんの中に、答えがあります。

リサーチシートが1回完成したら、どのくらいの頻度で更新すればよいですか?

最低3か月に1回、顧客リサーチを確認することをおすすめします。市場(しじょう:買い手と売り手がいる経済の場のこと)は徐々に変わるため、半年以上更新しないと「リサーチシートの情報」と「今の患者さんのパターン」がズレてきます。特に「チラシやホームページの反応が落ちた」と感じたときは、すぐシートを開いてください。反応率の問題は、広告文の問題である前に「リサーチの更新が止まっている」問題であることが多いからです。定期的な更新が、広告を常に「今の市場に合ったもの」に保ちます。

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