「リサーチシートを完成させた人だけが見えている事実がある」— 自費整体院で「買う人はだいたい同じ」というパターンが見えるまでの3ステップ
自費整体院・治療院で高額回数券を継続購入する患者さんには、年収・年齢・主訴に「必ず共通項」があります。藤井先生が「買う人って決まってるんですよ」と語る理由と、リサーチシートを完成させることで購入者パターンを見つける3ステップを解説します。

AUTHOR
藤井翔悟
株式会社藤井翔悟事務所 代表取締役 / 理学療法士
理学療法士として医療現場でキャリアを開始後、治療院経営で起業。自身の事業を年商10億円規模まで成長させた経験をもとに、治療院経営・ヘルスケア経営・企業変革を現場実装型で支援している。
「持っているのに使っていない」— リサーチシートが積まれたままになる本当の理由
リサーチシートが使われない理由は、先生方が怠けているからではありません。「完成させることで何が見えるか」を事前に知る機会がないことが原因です。
治療院の経営勉強会では、多くの場合、参加者全員にリサーチシートが配布されます。顧客リサーチ・商品リサーチ・競合リサーチの3タブで構成されたシートは、その内容を見れば「重要そうだ」と分かります。しかし実際に完成させた先生の割合を聞くと、1割前後というのが現実です。残りの9割の先生方は、シートをどこかに保存しているものの、一度も全項目を埋め切ったことがないという状態です。これは、先生方が勉強を怠っているわけではありません。忙しい施術スケジュールの合間に取り組もうとしても、「このシートを完成させたら何が起きるのか」が見えないため、優先度が下がり続けるのです。
人間は「やり方」よりも「なぜやるのか」が先に見えたときの方が行動に移りやすいという特性があります。リサーチシートの場合、「なぜやるのか」の答えが「集客改善のため」という抽象的な説明にとどまることが多く、具体的に「完成させると○○が見える」というゴールが語られないことがほとんどです。施術技術を習得する場面では、「この手技を覚えると慢性腰痛のケースに使えるようになる」という具体的なゴールが見えるので、練習を続けられます。リサーチシートも同様で、「完成させると高額を出してくれる患者さんのパターンが見える」というゴールが先にイメージできれば、動き方が変わります。
リサーチシートが「ただの宿題」に感じられている場合、それはシートの問題ではなく、シートを通じて何が得られるかという説明が届いていないことが問題です。実際に完成させた先生方は口をそろえて「やって初めて分かった」と言います。その「初めて分かること」とは、自院に来てくれている患者さんたちに「ある共通のパターン」があるという発見です。この発見があると、広告のターゲット設定が変わり、チラシの言葉が変わり、問い合わせの質が変わっていきます。完成させることのご利益が大きいだけに、「まだやっていない」ことで失っているものも大きいのです。
「リサーチシートを完成させた人、手を挙げてください」と問いかけたとき、手が上がらなかった先生方の多くは「持っているのに使っていない」という状態でした。この状態を一言で表すなら「宝の地図を持ったまま、地図を使っていない」ということです。宝の地図は持っているだけでは何も変わりません。実際に地図を手に取り、歩いてみることで初めて目的地が近づいてきます。この記事を読んでいる方がもしまだシートを完成させていないなら、今日が「手を取る日」になります。
リサーチシートを使った先生方に聞くと、「最初に書き始めたときは半信半疑だった」という声が多くあります。「これで何が変わるんだろう」と思いながら書いていたが、10人分のスペックを並べたときに「あ、この人たちに共通点がある」という瞬間があった——というのが多くの方の体験談です。その瞬間の体験があると、リサーチシートの見え方が完全に変わります。「宿題」から「地図」へと変わる瞬間です。この体験をするためには、まず一度完成させるしかありません。
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リサーチシートが完成されない3つの場面
「購入者のスペックを細分化する」とは何か — 記録が積み上がると必ず共通項が現れる
「購入者のスペックを細分化させていくと必ず共通項ができてくる」という言葉は、高額購入者に関するデータを詳細に記録すれば、その人たちに共通した特徴が必ず浮き上がってくる、ということです。
「スペックを細分化する」とは、患者さんを「40代」「腰痛」といった大きなカテゴリーで分類するのではなく、もっと細かい情報を記録していくことを指します。たとえば年齢は「40代」ではなく「43歳」または「45歳前後」。職業は「会社員」ではなく「建設業の現場管理職」や「フリーランスのデザイナー」。主訴は「腰痛」ではなく「8年前にぎっくり腰をやってから続く慢性の重さと張り」。来院動機は「広告を見た」ではなく「知人の紹介で、以前から整体を考えていた」。このレベルの詳細さで記録してみると、10人の高額購入者の情報を並べたとき、似たような像が繰り返し出てくることに気がつきます。
なぜ細かく記録すると共通項が見えてくるのでしょうか。それは、高額の回数券を継続して購入する人には「払う理由がある状況」という共通した背景があるからです。自費整体の場合、保険が使える接骨院と比べると数倍以上の費用がかかります。その費用を惜しまずに払い続けてくれる人は、何かしら「払わなければ自分の生活に差し支える」または「払うことで自分の大切なものを守れる」という動機を持っています。この動機のパターンは限られており、記録を見ていくと同じパターンが繰り返し登場します。「年収とか年齢とか、あと悩みとかほぼ一緒なんですよ」という言葉が指しているのは、まさにこの現象です。
「まだ患者さんが少ない」「高額購入者がそもそも少ない」という先生の場合、自分の院だけのデータを見ようとすると確かに難しいことがあります。しかしその場合でも、細分化の作業は意味があります。3人でも5人でも、高額を出してくれた患者さんのスペックを書き出して並べてみてください。「この人とこの人は、年代は違うが職種が似ている」「この3人は全員、以前に別の院に通ったことがある」「この人たちは全員、施術に通う理由を仕事のパフォーマンスに関連づけて話していた」という気づきが必ず出てきます。それが「この院の上客像の仮説」になり、広告の言葉を考えるときの出発点になります。
逆に、細分化せずに「40代の腰痛がある人」というレベルのターゲット設定のままで広告を出し続けると、「腰痛のある40代」という非常に広い層に向けて情報を届けようとすることになります。このうち「高額を出してくれる可能性がある人」の割合はほんの一部です。広告費は同じように使われても、そこから来る問い合わせの質がバラバラになります。スペックを細分化して共通項を見つけると、「この表現を見て来た人は、うちが求める患者さんに近い確率が高い」という言葉を選べるようになります。これが「購入者パターンを知っている状態」と「知らない状態」の広告効率の差になります。
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「40代・腰痛」レベルと「スペック細分化」レベルの記録の違い
自費整体院の高額購入者に現れる「2つの典型パターン」
購入者データを記録していくと、自費整体院の継続購入者はほぼ2つのパターンに収束してきます。このパターンを知っておくことで、発見が早くなります。
第1のパターンは「高パフォーマンス維持型」です。このタイプは、自分の身体が仕事の道具であることをよく知っている方々です。会社を経営している方、専門職として高い成果を求められる立場にある方、フリーランスとして稼働時間が収入に直結する方などが代表的です。このパターンの方々は、「どこかが悪い」というより「常に最高の状態を保ちたい」という動機で来院します。施術後に「今週は集中力が違う」「肩の重さが取れると仕事が進む」というような感想を持つ方が多いのが特徴です。一度「効果がある」と感じると、継続購入は比較的スムーズです。このパターンに刺さる広告の言葉は、「調子を整える」「パフォーマンスを維持する」「コンディションを管理する」という方向性のものです。
第2のパターンは「慢性重症例改善型」です。このタイプは、長年にわたって同じ症状に悩んできた方々です。病院で「問題なし」と言われ続けた、接骨院では一時的に楽になるが繰り返してきた、という経歴を持つ方が多いです。「何年もこの状態だから仕方ない」と半分あきらめかけているところに、友人からの紹介や口コミを通じて自費整体を知るケースがよく見られます。このパターンの方々は、最初の来院ハードルは高いですが、一度「これまでと違う変化がある」と実感すると、長期的な通院につながりやすいという特徴があります。広告の言葉は、「長年の〇〇が変わらない方へ」「他院で改善しなかった方へ」という方向性が刺さりやすいです。
なぜこの2パターンになるのでしょうか。それは、自費整体の費用を継続して払い続けるためには「投資する理由」が必要だからです。第1パターンの方は「この状態を維持しないと仕事に影響する」という理由で払います。第2パターンの方は「他の選択肢では変わらなかった。ここにしか頼れない」という理由で払います。どちらも「払わないと困る理由」があります。逆に言えば、「急性の症状が改善したら終わり」という患者さんは、どんなに施術が良くても継続購入にはなりにくい構造です。このことを分かっていると、新規集客で「どの層に向けてお金をかけるか」の判断が変わります。
「自分の院ではどちらのパターンが多いだろうか」と考えてみてください。地域の特性、院のロケーション、先生の専門性によって、どちらのパターンが多いかは変わります。オフィスビルの多い都市部ではパフォーマンス型が集まりやすく、住宅街では慢性重症例型が多くなる傾向があります。どちらが来やすい立地なのかを知った上で、その層が「刺さる」言葉を使って広告を出す。これがリサーチシートで購入者パターンを把握することの、最も直接的な使い方です。自分の院ではどちらのパターンが多いか、既存患者の顔を思い浮かべながら確認してみてください。
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自費整体院の継続購入者に現れる2つの典型パターン
購入者パターンを発見する3ステップ — 今月から始められる実践手順
パターンは理論ではなく、自分の院の実際のデータから発見するものです。難しいツールは不要で、紙とペン(またはスプレッドシート)があれば今日から始められます。
ステップ1は「今いる継続患者さんの中から、高額回数券を購入したことがある10人(または全員)を書き出す」ことです。個人が特定できる詳細情報は不要で、「Aさん」「Bさん」という形で構いません。それぞれについて、次の5つの項目を思い出しながら書いてください。①おおよその年齢帯(30代後半、40代前半など10歳以内で絞る)、②職業の種類(管理職・自営業・専門職・主婦・学生などの大分類)、③主訴の内容(部位と症状の組み合わせ、例「右肩の慢性痛と首のこり」)、④その症状がどれくらい続いているか(1か月以内・半年〜2年・3年以上などの区分)、⑤来院のきっかけ(チラシ・紹介・検索・SNSなど)。この5項目を10人分書き出すことがステップ1の完了です。時間は集中すれば1時間程度です。
ステップ2は「書き出した10人の情報を横に並べて、繰り返し現れる要素を探す」作業です。同じ職業カテゴリーが3人以上いますか。症状が続いている期間に偏りはありますか。来院きっかけで特定のチャネルが多くなっていますか。年齢帯に固まりはありますか。ここで重要なのは「全員が同じ」を探さないことです。2〜3人以上に共通する要素があれば、それがパターンです。たとえば「10人中7人が、症状が2年以上続いている」という発見が出たとします。これは「長期間症状に悩んでいる人が来やすい院」であることを示しています。その場合の広告の言葉は「また同じ症状が再発してしまう方へ」という表現の方が「腰痛でお悩みの方へ」よりも刺さる可能性が高くなります。
ステップ3は「見つかったパターンをもとに、広告の言葉を1つ変えてテストする」ことです。ここが最もシンプルで最も重要なステップです。ステップ2で発見したパターンを反映した見出しを1つ作り、今使っている見出しと入れ替えるか、新しいテスト版として出してみます。たとえば「自費整体 〇〇市」という検索広告の見出しが「腰痛・肩こりなら〇〇整体院」だった場合、慢性長期タイプが多いと分かったなら「何年も続く腰痛・肩こりが専門」に変えてみます。この1つの変更だけで問い合わせの質が変わることがあります。テスト結果(反応があったかどうか)をリサーチシートに記録しておけば、次のテストの素材になります。このサイクルを回すことがパターン活用の本質です。
「10人いない」「高額購入者が3人しかいない」という場合でも、ステップは同じです。3人でも、5人でも、書き出して並べてみることに意味があります。少ない人数であれば共通点が見えやすいこともあります。また、「自分の院の現時点のデータ」だけにこだわらず、「こういう患者さんを増やしたい」という仮説の像を先に作って、その像に向けて広告を出し、反応を見るというアプローチも有効です。最初は仮説で始めて、来院した人のスペックを記録していくことで、仮説が実データで更新されていきます。「完璧なデータが揃ってから始める」のではなく、「今あるデータから始めて、動きながら精度を上げる」という構え方が、リサーチシートを機能させるコツです。
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購入者パターンを発見する3ステップの実行フロー
パターンを知ると「広告費が的外れ」になりにくくなる理由
購入者パターンを知らないまま広告を出すと、予算の多くが「来院しても継続購入にならない層」に届くことになります。パターンを知ることは、同じ予算でより良い患者さんを集める効率の問題です。
「腰痛でお悩みの方へ」という表現は、腰に何らかの不快感を持っている多くの人を対象にしています。しかしその中で、自費整体の費用を継続して払ってくれる人は一部です。急性の腰痛なら保険診療で十分だと思う人、費用を見てすぐに離脱する人、遠方で来院が難しい人も全員がこの表現を読みます。その中から自費整体に合う人を探す、という構造になっています。これに対し「何年も改善しない腰の重さ・張りに悩んでいる方へ」という表現は、慢性重症例タイプに刺さりやすい言葉です。急性の方はそもそも「自分のことではない」と感じて読まないため、問い合わせが来た時点で「うちの上客像に近い方」である確率が上がります。
これは「絞り込むことで全体の問い合わせ数は減るが、1件あたりの成約率と継続率が上がる」という現象です。問い合わせの数が減ることに怖さを感じる先生もいますが、重要なのは問い合わせの数ではなく「問い合わせた人が院に合っているかどうか」です。10件の問い合わせで7件が長期継続患者になるよりも、30件の問い合わせで2件しか長期患者にならない方が、院の経営負荷は大きくなります。ターゲットを絞った表現の方が「合わない人を来院前に除外できる」という実用的な効果があります。購入者パターンを知ることは、広告を正確にするための情報であり、見込み客を「事前に選別する」仕組みでもあります。
「広告費を増やせば集客は改善する」という考え方がありますが、ターゲットがずれたままでは予算を増やしても「ずれた層への露出が増えるだけ」になります。リサーチシートで購入者パターンを把握し、そのパターンに向けた言葉で広告を出す。この順番で動くことで、同じ予算でも「院に合った患者さん」に届く確率が高くなります。予算を増やす前に、まず届ける相手を定める。この考え方が、「リサーチシートを完成させた1割の先生が持っていて、9割の先生が持っていないもの」の正体です。「まず誰に届けたいかを決める。それから言葉を作る。それから予算をかける」という順番が、広告費を無駄にしないための基本です。リサーチシートはこの「誰に届けたいか」を自分の院のデータから作るためのツールです。完成させた1割の先生が持っているものは、特別な才能ではなく、この順番で動くための情報です。
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「広いターゲット」と「パターンに絞ったターゲット」の広告効率の差
今月の実践設計 — 「完成させた1割」に入るための最初の一歩
購入者パターンの発見は、完璧なデータが揃ってから始めるものではありません。今持っているデータから始めて、実践しながら精度を上げていきます。
今日やることは1つだけです。今、思い浮かぶ「長く通ってくれている患者さん」または「回数券を購入してくれた患者さん」を3人、頭の中で選んでください。それぞれについて、年齢帯・職業の種類・主訴・来院してどれくらいたつか、の4つを紙またはメモに書いてみてください。これだけで構いません。3人でも書き出すと、「この3人に似た部分がある」という気づきが出てくることがあります。その気づきが、リサーチシートの最初のデータになります。完璧に埋めなくても構いません。空白があっても構いません。「書き始めた状態」にすることが今日のゴールです。
リサーチシートは、一度完成させたら終わりの作業ではありません。患者さんが来るたびにデータが増え、時間が経つにつれてパターンがくっきりしてきます。最初は「この3人に共通することがある気がする」という薄い仮説でも、10人、20人と積み上がるにつれて「この院の上客像はこういう人だ」という輪郭がはっきりしてきます。輪郭がはっきりした状態で書く広告の言葉は、「誰に届けたいか」が自分の中で明確なため、具体性が増します。「リサーチシートを完成させた人だけが見えている事実」とは、この状態のことです。今日の3人の書き出しが、その状態への第一歩になります。
まとめ — 「買う人は決まっている」をデータで確かめる
リサーチシートを完成させることの意味は、購入者データを記録することで「この院の上客像」が見えてくることにあります。
治療院の経営講義でリサーチシートの完成状況を確認すると、手が上がるのは1割程度です。残りの9割の先生方は「持っているが使っていない」という状態です。その理由は怠けているのではなく、「完成させると何が見えるか」が事前に分からないことにあります。
完成させると見えるもの、それは「買う人はだいたい同じ」というパターンです。高額回数券を継続購入する患者さんには、年収層・年齢帯・症状の長さ・来院動機に共通項があります。この共通項を発見するためのプロセスが、スペックの細分化と並べる作業です。購入者パターンが見えると、広告の言葉が変わります。言葉が変わると、来院する患者さんの質が変わります。今日、3人の患者さんのスペックを書き出すことから始めてみてください。その作業が、リサーチシートを「やらなければいけない宿題」から「集客の地図」へと変えていきます。「自分には売る才能がない」「センスがないから集客できない」という言葉の多くは、購入者パターンを見る前の状態から来ています。パターンが見えると、才能の問題ではなく「どの言葉を誰に向けて書くかの問題」だと分かります。その答えはリサーチシートの中にあります。
PRACTICAL PROGRAM
リサーチシートを使った高額購入者の発見と広告設計を現場から学ぶ
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よくある質問
患者さんが5人以下でもパターンは見えますか?
5人でも始められます。人数が少ない場合でも、1人ずつ丁寧にスペックを書き出して並べることで「この2人に共通している部分がある」という気づきは得られます。少ない人数から「仮説の上客像」を作り、その像に向けて広告を出して反応を見ることで、データが少ない段階でも動き出せます。仮説であっても「持っている状態」と「何も定義していない状態」では、広告の言葉の具体性がまったく変わります。
患者さんのスペックを把握するのに直接聞く必要がありますか?
直接「年収はいくらですか」と聞く必要はありません。問診票、施術中の会話、来院理由を確認する場面から自然に情報は集まります。「お仕事は何をされているんですか」「この症状はどれくらい続いていますか」「以前に他の院に通ったことはありましたか」という自然な質問で、スペックの大半はカバーできます。既存患者さんなら記憶の中にすでにある情報を書き出すだけでも十分です。
購入者パターンが分かったら、広告のどこを最初に変えますか?
最初はターゲットの記述から変えます。「腰痛でお悩みの方へ」のような広い表現を「長年続く腰痛・肩こりで他院では改善しなかった方へ」のように、見つかったパターンの人が「自分のことだ」と感じる言葉に変えます。見出しの変更は小さな作業ですが、誰に向けて書いているかが明確になるため、全体の広告のトーンと内容が自然と変わっていきます。ターゲット記述を変えた後は、次のステップとして見出しの下に続く「症状の期間」「他院での経験」に関する記述を加えます。「10年以上続く腰痛を専門に診ています」という表現は、慢性重症例タイプが「これは自分のことだ」と感じる文言です。このように段階的に変えていくと、全体のトーンが自然に絞られたターゲット向けになっていきます。
10人書き出してみたが共通点が見えないときはどうすれば良いですか?
「回数券を3回以上継続購入した患者さん」に絞り直してみてください。全長期患者ではなく、継続的に高額を出し続けた人だけに絞ると、共通点が出やすくなります。また「来院動機」に着目すると、チラシ・紹介・SNSなどで違いが出ることがあり、来院経路ごとに分けてみると同じ経路の人に共通項が見えることがあります。
リサーチシートの全項目を埋めるのにどれくらいかかりますか?
シートの全項目を一度に完璧に埋めようとすると時間がかかります。しかし「高額購入者のスペック記録」だけに絞るなら、既存患者10人分で集中すれば2時間以内に終わります。重要なのは完璧に埋めることではなく「一度でも書き始めた状態にする」ことです。空白の項目があっても構いません。書き始めた記録は次回に続きを書けますが、何も書いていない状態からは次が始まりません。
